会話:一番好きなものはなに。
「この世で一番好きな食べ物なに?」
んーやっぱりウニかなぁ。
「地球滅亡最後の日でもウニ食べたい?」
んーウニかなぁ。でも地球最後って突然知らされた時、海沿いにいなかったら美味しいウニは食べられないのか。
そもそもミョウバンで処理されたウニしか食べたことがないわたしが、ウニが好きなんて軽々しく言っていいのだろうか。
「それは知らん。でも地中海のウニってめちゃくちゃ美味しいらしい。」
地球最後の日には、実家がいいなぁ。かと言ってスーパーの木箱に入ってるウニを突くのもなぁ。
「そっか、じゃあ一番好きなものはなに」
貴方は?
「うなぎ」
地球最後の日にたべるなら?
「うなぎだな。浅草の鰻屋さん、身がふわふわで最高。店員のおばさん、英語ペラペラなんだよ。」
へぇーやっぱり色んな国から観光客沢山来るんだろうね。美味しい鰻も作ることができて、英語も喋れるなんてかっこいいなぁ。
「だろうね。で、一番好きなものはなに?」
タン
「タン?」
そう、タン。
「何タン?」
牛タンも。豚タンも。豚タンって、ブタタンって読むんだね。わたし今まで、トンタンって呼んでた。牛タン、音読みだし。
「それどっちでもいいんだよ。」
え、そうなんだ。ブタタンでも、トンタンでも?
「そう、それどっちでもいいの。」
日本語が公用語だったら、世界は苦労するだろうね。
「だろうね。英語でよかったのかもしれないね。」
本当、そう。
「で、地球最後の日に食べるなら?」
タンだな。実家のホットプレートで軽く焼かれたタンを食べよう。
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