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20歳の独立日記

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就職率99%の専門学校で就職せずに、フリーランスデザイナーとして独立した20歳の毎日。嬉しかったことも、悲しかったことも全部書きます。
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2018年8月の記事一覧

20歳の独立日記〜82日目〜

7月31日(火曜日) ごっつええ感じが大好きだった。 16歳から始めたコンビニのバイト。毎月のお小遣いは3000円から3万円になった。それから、ツタヤというお店のヘビーユーザーになった。 ほとんど毎日、家の近くのツタヤに通った。映画もアニメもたくさん見た。ドラマ、サスペンス、ホラー、アクション。映画の面白さに触れた。 ごっつええ感じを知ったのは、小学生のとき。パソコンの授業で、友達と「ゴレンジャイ」を一緒に見たのがキッカケだった。 キャシィ塚本、ゴレンジャイ、トカゲ

20歳の独立日記〜83日目〜

8月1日(水曜日) 水戸駅の近くに「元吉田」という地名がある。ここは昔、水戸藩参謀の吉田正和という戦国武将が治めていた地域である。というナレーションが脳内再生される。 吉田正和という戦国武将はいないし、水戸藩の参謀のことも一切知らない。恐らく、夏の暑さのせいだ。 自販機で缶コーヒーを買い、一息つく。家から30分ほど歩けば水戸駅だ。だが今日も暑い。その時、横を通り過ぎる影を見た。 馬だ。馬の上には甲冑を着けた、武将が真っ直ぐに前を見つめている。 「よし。」 武将は馬

20歳の独立日記〜84日目〜

8月2日(木曜日) 大阪の真ん中で独立した 専門学校を卒業したばかりの20歳 パソコンの前から離れられなかった 仕事をしていないと不安だった 朝になって寝て 朝から打ち合わせに行った 生きるために命を削った 飲み会では仕事だけを求めた 仕事はあるのに収入は増えない 彼女と別れた 「もう私に一生関わらないで」 僕は大阪を出た 遠いところに来た 気づいたら8月になっていた。毎月、何とか生きている。独立して5ヶ月目になった。Twitterのフォロワーに比例するように、

20歳の独立日記〜85日目〜

8月3日(金曜日) 「くうちゅう」 くちびるを思いっきり突き出して言いたくなる。 「ケミカルウォッシュ」 普段は忘れている言葉。たまに思い出して、言いたくなる。ウォッが気持ちい。 「ダイアナ・エクストラバガンザ」 マツコデラックスの友達。エクストラバガンザの破壊力が良い。 又吉直樹の「東京百景」を読んだ。日常にある小さな違和感、幸せ、気づき。言葉にならない、0と1の間を著者は言葉にしてくれる。だから、読んでいて気持ちがいい。 くうちゅうに浮かぶケミカルウォッシ

20歳の独立日記〜86日目〜

8月4日(土曜日) 道に秋が落ちていた。 とは言っても日差しは強くて、坊主頭にジリジリと突き刺さる。常陸はそばが美味しい。秋に食べるのが良いそうだ。そばに旬があることを知った。 旬って何だ。 旬(しゅん)とは、ある特定の食材について、他の時期よりも新鮮で美味しく食べられる時期。 僕の旬はいつだろう。モテ期ってこと?モテ期は幼稚園の頃に終わったから、もう旬は過ぎてるのかな。 青春ってこと? 青春ってなんだ。 青春(せいしゅん)とは、季節の「春」を

20歳の独立日記〜87日目〜

8月5日(日曜日) たとえば優れた文章を書く人は、優れた文章に人一倍感動してきた人だ。 優れたイラストを描く人は、優れたイラストに人一倍感動した人。 優れたクリエイターは、優れた作品たちに人一倍感動している。 感動の量は自分の成長に比例する。 だから僕は、業界のトレンド、ニュースにアンテナを立てる。Pinterestだって毎日見る。世界ではたくさんのクリエイターが毎日、何かを発信している。 何者でもない自分から逃げたくなる。 でもどこに逃げる?挑むしかない。

20歳の独立日記〜88日目〜

8月6日(月曜日) あなたは誰かのヒーローなんだと思う。仕事ができるのか、誰よりも優しいのか、顔が良いのかは分からないけれど、きっと誰かのヒーローだ。 胸を張って生きれば良い。謙遜なんてしなくていい。愛されようとも思わなくていい。頑張らなくたっていい。 自分自身に価値があるのだ。思い返せば、怒られたことなんて少ない。コンビニに行けば丁寧にしてもらい、Twitterやnoteで発言をすればイイねと言ってもらえる。 「世界は誰かの仕事で出来ている」という名キャッチコピーが

20歳の独立日記〜89日目〜

8月7日(火曜日) ずっとお金を稼ぐことに抵抗があった。ロゴを作っても、「5000円で良いですよ」「いや、もう、お金は良いですよ」と言っていた。 ゾッとする。 ホントは自分に自信が無くて、お客さんが払った金額と、自分の作ったデザインとのギャップを指摘されることに怯えていた。 だから、どれだけ仕事をしても、入ってくるのはスズメの涙ほど。毎日毎日働いていた。 フリーランスには2種類いる。プロのフリーランスとなんちゃってフリーランスだ。プロとなんちゃっての違いは、「主導権

20歳の独立日記〜90日目〜

8月8日(水曜日) デザイナーは伝える人だ。 そのコンテンツや人の魅力をそのまま伝えて、問題解決をする。100%を伝えなくちゃいけない。魅力を120%、200%にしなくて良い。 中身の無いコンテンツをどれだけ取り繕っても、中身は無いまま。 素晴らしい活動をしているブロガー、素晴らしい歌を作るアーティストの魅力が30%しか伝わっていない時がある。 そういうのを見ると残念に思う。損してるなと思う。魅力が100%伝わるだけで「ファン」は増えるのに。 もし僕がデザインを担

20歳の独立日記〜91日目〜

8月10日(金曜日) 午前10:00、あるデザイン事務所に僕は来ている。僕はここに10月1日付けで就職することになった。 「え??」…ゆっくりご説明しますね。 毎日僕は負い目を感じていた。自分はこのままで良いのだろうか?デザイン業界の経験が無い自分に、ある種のコンプレックスすらも感じていた。 デザイン事務所に入れば、自分よりも格段にデザインスキルのある方に自分の作ったもののフィードバックが頂ける。仕事な訳だから、本気のフィードバックだ。本気のフィードバックは、クリエイ

20歳の独立日記〜92日目〜

8月11日(土曜日) 今日は運転免許の申し込みをした。茨城県にきてまさか免許を取るとは思っていなかった。 9月1日から合宿に行ってくる。クルマを手に入れると、もっともっと東京に行けるし、茨城県だって満喫できる。帰ろうと思えば大阪だって帰れる。楽しみ。 茨城県のつくば市に、いろり亭というシェアハウスがある。そこに管理人のえるさんと遊びに来た。 久しぶりに大阪の人にあって、バリッバリの大阪弁で話した。お酒にも酔った。今酔ってる。文章がグダグダでごめんなさい。 自分は協調

20歳の独立日記〜93日目〜

9月12日(日曜日) 今日は僕の住むシェアハウスアトリエに東京から昆虫食YouTuberのさんしちさんと、ゆでたますたーとだいちさんが来てくれた。 屋上にある露店風呂で自分の好きな音楽をかけながら、いろんなことを語った。しんどくなったときに聴く曲、自分の考えを変えた曲。音楽の持つ力を改めて実感した。 僕の人生のテーマソングは銀杏BOYZの「駆け抜けて性春」とandymoriの「Peace」だ。 音楽はコンセプトを、ビジュアルと音でダイレクトに伝える。だから響くのかな

20歳の独立日記〜94日目〜

8月13日(月曜日) 僕が住むシェアハウスの住居人の職場の先輩が、シェアハウスを見に来られた。何やら会社のBBQの帰りらしい。 シェアハウスに来るなり、 「わーすごい!へぇ、ここに住んでるんだ。へぇすごい。」 やっぱりシェアハウスって独特なんだと思った。大阪、東京では普通になってきつつあるシェアハウス。 まだまだ地方では馴染みのない、テレビの中のものなのかな。 シェアハウスってすごい良いから、若いうちに経験すると良いと思う。恋愛とかは意識しないほうがいいよ。それよ

20歳の独立日記〜95日目〜

8月14日(火曜日) 大阪に帰ろうと思っていた。 水戸→大阪 夜行バス…¥1万うっ…きつい そんなときに東京でたまたま出会った、キックボクシングインストラクターのとっきーに「ヒッチハイクで大阪帰らん?」と誘われた。 とっきーは、ローキックが得意な23歳。これは防犯もバッチリだし、就職する前にヒッチハイクは経験したいなと思った。「ハイ!一緒にヒッチハイクで帰りましょう!」 ヒッチハイクの出発点は東京の用賀。 まず僕は用賀に向けて朝6:30に起き、7:00に出発した。