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フランス料理人の視点から見たワインのペアリングとは?~キャディ関西若手と楽しむワインペアリング~

ワインの良さが分からない


ワインを初めて飲んだ多くの人が感じることだと思います。

「牡蠣」「生ハム」「チーズ」「チョコレート」

なんとなーくワインが合いそうな食材を一緒に食べてみても、

「生臭い」「酸っぱい」「美味しくない」と感じた経験はないでしょうか?


また、「ワインペアリング」と調べても、抽象的な解説しかなく良く分からない、というようなお悩みもないでしょうか?

本noteはそんな方に是非読んで頂きたい、元フランス料理人観点からワインのペアリングについてお伝えするnoteです。
(過去note、カルディ千円未満のおすすめワインも是非ご覧ください)


本noteの趣旨説明

5年ほど前ですが、私はパリのミシュラン掲載店で2年間ヒラの料理人を、その後小さなレストランで1年間料理長をやっていました。
経歴詳細は過去noteに記載。)

現在はキャディ株式会社という、世界トップクラスに成長している製造業向けシステムの会社のマーケティング部門に所属しています。
(キャディに興味ある方は公式noteをご覧ください)

採用絶賛強化中のキャディでは毎月のように十人以上の新入社員が入ってくるのですが、色々な人にワインペアリングを知ってもらいたいという思いから、ワインに全然興味がない、今年入社の若手社員を集め、ワインのペアリング会を実施しました

関西若手社員①:和田

和田健太
2024年8月入社 メーカーインサイドセールス所属
元某営業会社・元楽天のトップセールスで現キャディのインサイドセールス。スロットとサウナを愛する大阪ヤンキー。

関西若手社員②:鈴木

鈴木啓人
2024年5月入社 メーカーインサイドセールス所属
元工具メーカー営業で現キャディのインサイドセールス。二郎を愛するナイスガイ。


関西若手社員③:亀谷

亀谷海
2024年6月入社 メーカーインサイドセールス所属
営業コンサル出身、インサイドセールスの最年少24歳(入社エントリはこちら)。アルコールアレルギーがあるので、食事を楽しみに参加。似ている芸能人は錦戸亮(と、チーム内で言われている)

料理人:北野

北野正人
2021年11月入社  マーケティング部オフラインイベントチーム所属
フランスで料理人、アフリカで開発コンサルタントを経てキャディへ入社。マーケティング部で、大小含め年間15回以上のリアルイベントを実施。

ワインど素人に向けたペアリング会を通して、「ワインペアリングとは何なのか?」について、本noteにて是非多くの方に知っていただきたいと思います。

ワインに合う料理とは

過去noteにも記載していますが、人間の味覚は塩味・酸味・甘味・苦味(+うまみと脂肪味)しか感じられません

そのため少し暴論ですが、塩味・酸味・甘味・苦味(+うまみと脂肪味)の全てを料理とワインで刺激できれば、簡単に快感を得られます。そしてそれが、私が考える最も簡単なペアリングです。

上記前提の基に、今まで1,000円前後のワインを100本以上飲んできた元料理人が、身近で買いやすいワインと料理の組み合わせを紹介します。

ペアリングメニュー

アミューズ:ブリニ・柿・マスカルポーネ・生ハム・バジル
ワイン:白スパークリング(プロセッコ)

私調べてスパークリング史上最高クラスのコスパを誇る、コストコオリジナルブランドのプロセッコ(イタリアのスパークリング)に、柿で甘味、マスカルポーネで脂肪、生ハムで塩味を足しています。

同スパークリングは甘さも酸味も控えめで、「苦味と炭酸の刺激を足してくれる、なんにでもあわせられるスパークリング」であり、苦味をワインで、甘味・脂肪分・塩味を料理で足すことで、全ての味覚を刺激することが可能になっています。

ワインの酸味が少なめなので甘いものと併せても酸味が立ちづらく、フルーツとの相性抜群なので、フルーツとのペアリングがおすすめです

前菜:じゃがいもとネギのブルテ・ジャガイモのチップス・生ハムのチップス・バジルオイル
ワイン:白(シャルドネ)

ワインの写真を撮り忘れましたが、あわせたワインは前回のnoteでも激押ししているカルディの高コスパワイン、レッドウッドのシャルドネです。

ワイン自体の酸味・甘味のバランスが良く、「料理で塩味を足せば間違いなくおいしくなる」という観点から、料理には酸味や甘味のアクセントは足さず、シンプルに塩味(及び脂肪味)を足しています

メイン①:ホタテ・出汁のリゾット・玉ねぎのピュレ・玉ねぎのフライ・ネギオイル・スダチ
ワイン:白(リースリング)

生臭みが出やすくワインペアリングが難しいホタテに、スダチを仲介者としてリースリングを併せるペアリングです。

リースリングは「はちみつ香」や甘味を感じられるワインであり、酸味のあるかんきつとの相性が抜群で、かんきつのおかげでホタテの生臭みも感じなくなります。

リースリングxかんきつx貝のペアリングはハマりやすいので、是非試してみてください。

メイン②:国産鴨のロースト・人参とクミンのピュレ・洋ナシとエシャロットのチャツネ
ワイン:赤(ピノノワール)

鴨に対して、タンニン(渋味)が少なく酸味・甘味のバランスが良いピノノワールを併せています。

ペアリングの思想としては、洋ナシのチャツネで甘味と酸味、人参のピュレで脂肪味と塩味、鴨でも脂肪味と塩味を足し、バランスの良いピノノワールで全体の味を損なわずに苦味を足す、という考えです。

鶏肉よりも味にクセがある鴨肉にピノノワールの相性は抜群ですので、ぜひ試してみてください。

まとめ

塩味・酸味・甘味・苦味(+うまみと脂肪味)を全て刺激すれば快感を得られるという、ちょっとした暴論の基にペアリングを提唱していますが、ワインペアリング素人の今回の参加者にも一定の評価を得ています

関西若手①和田さんのコメント:

「一品目のアミューズのペアリング、一番おいしく印象に残りました」

関西若手②鈴木さんのコメント:
「生臭みって考えたことなかったですが、確かにワインと組み合わせて生臭み感じるときはありますね。」

関西若手③亀谷さんのコメント
「お酒飲めないですが、フランス料理の味覚の考え、面白いですね」

もちろんワインの甘味・酸味・苦味を評価するには、一定の数のワインを飲むことは不可欠になってきます。

本note及び前回noteでも色々なワインを紹介していますが、日本には千円前後でもおいしいワインはたくさんあるので、様々な味覚の刺激を考えながら、是非色々なワインと食べ物とのペアリングを楽しんでみてください!


最後に。

私達が働く会社キャディでは、一緒に働く仲間を探しています。

私のような「元料理人」だけでなく、元自衛隊、元人力車夫、元某バーガーチェーン店長と、幅広い人材が集まっています。

「製造業のポテンシャルを解放したい」

その思いに共感頂ける方がいらっしゃれば、是非下記採用ページよりお申し込みください。


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