対人関係とブランディング
人に恵まれる人、恵まれない人、なぜそれぞれ、そのように感じる人たちが生まれるのでしょうか?
人に恵まれている人とは具体的にどういう人のことを指すのだろう考えたところ、いろいろある中の1つの基準として、「自分と価値観の合う人たちが周りに多くいる」というところだと僕は思いました。
これは自分で何も意識していなくても、勝手に自分と価値観の合う人が集まってくる人もいれば、自分でその状況を意図的に作り出している人もいます。
もちろん、生まれてきた時の環境や、小・中学生時代などは、自分で環境を選べず、ほぼ強制的に物事が進むので、100%運の要素になりますが、大人になり、自分で人生を選択できるようになれば、人に恵まれる環境、いい対人関係は自分で作っていけると思っています。
実はこの「いい対人関係を作ること」と「ブランディング」は繋がる要素があります。
独断ですが、人に恵まれている人の特徴を、僕が生きてきた経験から挙げてみると、
・自分の軸がある
・悪口を言わない
・見返りを求めず、GIVEしている
・素直
・人の意見に耳を傾けられる
・自分のできることで他者の助けになろうとしている
・自分と合わない人とはうまく距離をとっている
他にもいろいろあるかもしれませんが、これらのことが挙げられました。
この中の特に重要な要素が、「自分の軸がある」ということです。つまり自分の価値観です。
人は自分と価値観の合う人のことを好きになりやすい傾向があります。
ただし価値観が近いだけで人は集まってきません。価値観が近い上で、悪口を言わなかったり、見返りを求めずGIVEしていたり、そういった様々な要素からその人のことを信用できるようになり、その人と一緒にいたいと思うようになるのではないでしょうか。
これは人だけでなく、企業、商品、サービス、コンテンツなど、様々なことで同じことが言えます。一旦ここでは、何かを好きになることを「ファン」と定義します。
「ファン」ができる条件を3つ挙げるとするなら
1.その人と価値観が合う。もしくはその人の価値観が好き、尊敬できる。
2.実利がある。(わかりやすい実利だけだく、楽しい、嬉しいなどの感情的なことも含む)
3.信用できる。
上記3つの条件がしっかりと顧客に伝わっている企業、商品などには「ファン」ができているはずです。
そして冒頭の「自分と価値観の合う人たちが周りに多くいる人」が、人に恵まれている人と仮定するなら、自分たちの考え、良さ、強みを、誰かれ構わず伝えるのではなく、自分たちと価値観の合う人、自分たちのことを好きになってくれそうな人だけに目掛けて伝えていくということが重要です。
自分と合わないであろう人たちは避け、自分と価値観の合う人にだけコミュニケーションをはかることで、自分の良さを際立たせるだけでなく、無理のない、いい関係が構築できます。
企業や商品となると、つい自分と切り離して考えがちですが、人が人を好きになる過程と、企業や商品のことを人が好きになる過程は近いのです。
あとはどうやって「ファン」を作っていくのか、いい対人関係を構築していくのかを考える。
その方法を考え、行動し続けることこそがブランディングなのです。