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サンタさんへのお願いごと

世のお父さん、お母さんのサンタ業務がそろそろ始まりますね。
みなさんのお子さんのサンタさんへのお願いは何ですか?

クリスマスはサンタさんからプレゼントがもらえる日。
そんなことを娘が理解したのは3歳の頃。

クリスマス当日。
サンタさんからのプレゼントを寝ぼけ眼で見つけて、大喜びしていた顔を今でも大切に覚えています。

今年6歳の娘のクリスマスのお願いはというと…

【ママとお揃いのオシャレなお洋服がほしい!】

と言うのです。

初めに聞いた時は、驚いて何度も聞き返したんです。

「え?何でママにも?ママはいらないよ。
◯◯◯の欲しいものでいいんだよ?」

そうすると娘は、

「ううん。それでいいの!
だって、ママにはサンタさん来ないんでしょ?
ママはいつも頑張ってるのに、もらえないなんてかわいそうよ。
だから、私が一緒に頼んであげる。
そしたらママも嬉しいでしょ?」


……心で号泣。


「…それで本当にいいの?ありがとね。
サンタさん、オシャレなお洋服持ってきてくれたらいいねぇ。」

「…でもさ、サンタさんっておじいさんだけど、オシャレとかわかるんかね?ダサい服プレゼントされたらどうしよう!」

最後はサンタに辛辣な言葉を放つ娘。


でも待てよ。
本当は欲しいものがあるのかもしれない。
気を遣ってるのか?
いや、でもサンタ=親だなんて、まだ知る由もない。
純粋にお揃いの服を着てお出かけしたいのか…。


日にちを空けて何度か聞き直しても、娘のリクエストは変わらなかった。

シングルになって、今までのように余裕のある日々を送っているわけではなくて。
でも、ちゃんと娘が大学まで行けるよう貯蓄も投資もしている。
いざという時のためや、娘のやりたいこと応援する準備は、娘が産まれてからずっとコツコツとしてきた。
だからこそ、日々の生活はそんなに華やかなものではない。
でも、私はこれでいいと思っていて。
日々の小さな幸せを見つけて、娘とふたり、笑顔で過ごすことを何よりも大切にしているから。

人一倍勘の良い娘は、6歳という年齢の割に大人びたことを言う時がある。

だから、プレゼントも自分の欲しいものじゃなくて、何だか気を使ってるのかな…私も喜ぶものを考えるなんて…となんとも言えない気持ちにもなった。

私が6歳のころなんて、自己中心的で本当に自分のことしか考えてなかった。
母を喜ばせたいなんて、小学生中学年になるまで考えてもいなかったような。

そう思うと、なんて立派に育ってるんだ…と誇らしくも感じた。

サンタさんへのお願い事で思いがけず、娘の成長と、優しさ、人を思いやる気持ちがしっかり育っていることを知ることができた。

6歳で他者の幸せも願えるなんて…。
やっぱり子育てって与えられるものが多すぎるし、感情が本当に忙しい。


クリスマス当日は、娘が喜ぶようなとびきり【オシャレな服】を張り切って準備したいと思います。

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