自称INFPは営業をしたくない!――好きなことで生きていけない一凡人の諦念
全知全能たるマザーAI様の御名において私を適職に振り分けてほし~い!!
ごきげんよう。文明に飼い慣らされた家畜・あややです。
これまでnoteにて20記事を超える自分語り記事を投稿して参りました。
私がいつでも興味津々なテーマは自分自身そのもの。
趣味活記事も『その趣味を通じて、自分はどう感じたか?』が主題であり、純粋な布教記事という体制にはなっていないと思います。
楽しく沼っている様を実況していくことはかなり強力な布教活動だとは思っていますが……でも記事執筆の動機になっているのは『私自身の感情や思索の結果を発表したい』という気持ち。
私は私に興味津々なので、心理テストや性格診断が大好きです。
占い、特に命占とされる分野に興味があるのもその一環ですが、今回は横に置いておきます。いずれセルフ占い記事も書きたい。
とりあえずネットで出会える無料診断には食いついていく私が『16タイプ性格診断』に手を出すのはもはや必然でした。
ここで今回の注意事項。
この記事はあくまで『ネットで無料診断できる、非公式の各種16タイプ性格診断』で得られた結果をもとに進めていきます。
ネットでやってみた診断の結果が納得いったなぁ、という話です。
本式のMBTI的な考え方も知っていきたいとは思っていますが、現状での私のMBTI認識は全く不十分です。note上でMBTI考察記事を発表してらっしゃる方々の分析を読み、枠組みを身に着けるべく自分の中で咀嚼していっている段階です。特に心理機能はよく解っていません。
入門者ですらない半端者の考察(笑)は読みたくない! とお考えの方はここでブラウザバックするなりタブを閉じるなりしていただければと思います。
それではいざ、自分語りの沼へ!
そもそも16タイプとは? 現時点での理解のまとめ
まず、16タイプ性格診断について。
4カテゴリーにおいてそれぞれ2極の組み合わせで性格を表現します。
E(外向型、extravertion)とI(内向型、introvertion)。エネルギーが外(E)に向かうか、内(I)に向かうか。
N(直感型、intuition)とS(感覚型、sensing)。抽象的、全体的なもの、理想を指向するか(N)、五感で、今ここに在る現実を指向するか(S)。
T(思考型、thinking)とF(感情型、feeling)。論理をもって思考することを重視するか(T)、情緒、共感を重視するか(F)。
J(判断型、judging)とP(知覚型、perceiving)。計画を練り、規律を守りたいか(J)、その時々で状況に応じて柔軟にやっていきたいか(P)。
こちらの記事が非常に分かりやすく、具体的にまとまっています。
ただこれ、本当は一文字ずつ独立して判断するものではなく、心理機能の優先順位の現出としてこの四文字が出てくる、ということらしいですね。
冒頭の宣言通り、この辺は特に勉強不足なのでここでは羅列するに留めておきます。
Fi、Fe、Ti、Te、Si、Se、Ni、Ne。
一文字目は、四文字表記のうち二文字目、三文字目に当たるもの。小文字は一文字目。
Fi……内向型感情、と読むわけです。
16タイプそれぞれ、この心理機能のどれが優勢でどれが抑圧されているかが異なるので、四文字表記だと一字違いでも実際の心の動きは全然違う……ということにもなるらしいですね。
タイプごとに、主機能・補助機能・代替機能・劣等機能の計4つがピックアップされています。
MBTI系の解説記事を掲載しているnoterさんはたくさんいらっしゃいますが、個人的に理解しやすく読み応えがある! と感じた記事がいっぱいなのは、先程も記事をお借りしたこちらのお方。
こちらの方は興味深い地政学系などの記事も色々と書かれています。
他の方がMBTI系を抽出しまとめてくださったマガジンもありますね。
INFPという結果に納得できちゃった理由
さて、本題。
私の性格タイプについてです。
タイトルでもう言っちゃっていますが。多分私は『INFP(仲介者)』です。
このように思った最初の一歩は、まぁ無料診断でそう出たから……ではあるんですが。
非公式無料診断ではタイプ判別ミスがしばしば起こることは承知しています。
それでも、あくまで私の場合は、そこで解説されている『INFP』っぽさ――厳密に言えば振り分けられた四つの二極それぞれについてかもしれませんが、とにかく当てはまる箇所が多いと思ったんですね。
まず、ネット界で一番よく見かける診断サイトの結果がこちら。
今年10月3日の診断結果です。
偏ってるねぇ!! 主に『I』に。
ちなみに唯一拮抗気味なのはT-F軸ですが、これは私が『咄嗟に、本音から出るであろう情動よりも、こういう行動をしたい、という理想に近い回答を選んでしまったから』という可能性があるかなと思います。
私はこの世が公正に、理性的に回ることが望ましいと思っているのです。これでも。
理性で、客観的に判断したいなぁという希望と、実際にそれが本性か・本当にその通り動けるかは別ですよね!
ところで、人はストレスに晒されるとINFPに近付くとも言われている……らしいです。
そうでなくても、こういうセルフ診断は回答時の気分やコンディションなどにも引っ張られるものですよね。
私は同じサイトで2021年、2023年にも診断していますが、やはりINFPになり、極の偏りっぷりも各回大差ありませんでした。
さて、別の診断サイト――8個の心理機能に基軸を置いた診断も試してみました。
どうあがいてもINFPだよ。
INFPは主機能Fi、補助機能Ne、代替機能Si、劣等機能Teとされています。
だから発達っぷりと抑圧っぷりが極端なんだってば!
ちなみにこれは『精密診断』の結果であり、『かんたん診断』だとENFPになりました。
E(外向的)か??? と思ったけど、付随して出てきた好き・嫌いの傾向などはわかりみがあったんですよね……。
それ以前にもまた別の16タイプ系診断を行った痕跡がTwitter(X)上では残っており、2013年にはISFPと出て、2018年にはINFPになり、2019年にはINFJと出ました(全て別の診断サイト)。
でもやっぱり自分でしっくり来るのはINFPかなぁ。
『営業』に苦痛を感じると再確認した瞬間
生の結果を見てもらったところで、私が具体的に何をもってINFPっぽいと感じたかを語るフェーズに進みますね。
大体は心理機能グラフの画像に表示されているリスト通りなのですが……。
空想、心理、神秘――五感的、三次元的ではない世界に一人でどっぷり行っちゃう傾向とか。
一般論の押し付けがとっても嫌とか。
とはいえ主に当てはまるのは短所方面ですよね。
現実的な行動力がないとか……地に足がつかないとか……。
あと、長所面はむしろ当てはまらない部分もちょくちょくあります。
最たるものは相手の感情を読み取るのが上手い、寄り添いやケアが得意、とかですね。
こちとら慢性的コミュ障ですぞ。
あとは承認欲求が強い、というのもINFPに見られる特徴みたいですね。
もちろん私は承認欲求の虜ですよ! さぁいいね(スキ)して! フォローして!!
で、ここまで診断サイトを論拠にしておいて何ですが。
一番「これだ!!」「これは私だ!!!」と衝撃を受け、自分のINFPみを強く肯定(指摘)されたと感じたのは、note上で見つけた次の記事です。
以下、話を進めるため無断引用させていただきます。
ここ!! ここです。
ここにズギュゥゥンと来たということは、これまで仕事をしてきた中で思い当たることがあるから。
見劣りする商材。それは即ち、私自身です。
あまりnoteでは、というかネット空間では主張していませんが、私は薬局の薬剤師をやっています。
どこかの医療機関の横、カウンターの奥であなたを待ち構えています。
基本的に薬局の薬剤師は、来局していただいた方のご対応をするもの。
処方箋を、早くいらした順から、あるいは準備完了した順から。
手の空いた薬剤師がどんどんと投薬していく。誰であっても。誰のお薬であっても。たまたま歯車がかみ合ったものを。
そういう『非専属の一窓口の人』という仕事が、私にとってはとても居心地がいいのですが。
その限りではなくなる、あなたのための薬剤師になる。それがかかりつけ薬剤師という制度です。
それ自体はいいのですよ。制度自体も、その概念を拡げ適用させていくことも必要だとは考えています。制度そのものに文句をつけたいのではありません。
私が苦痛なのは、私自身を商材として営業することです。
あなたのかかりつけ薬剤師に私はどうですか、と、手当たり次第に言っていくこと。
かかりつけ薬剤師をやることそのものが嫌、とは違いますよ。ここ大事です。
例をあげると。
一つの薬局に『私』と『ベテラン優秀薬局長』が居たとします。
それで、薬剤師一人につき五十人、かかりつけ指名をとること……というノルマが下ったとします。
あ、私の会社(薬局)で実際そういう数のノルマが発生したという意味ではないですよ。喩えです。
この場合、私は。
私よりも薬局長の方が圧倒的に良い薬剤師だと、私自身が痛感しているのにも関わらず、ご利用者様には私という『見劣りする商材』を売りつけなければならない。ノルマ達成できるかはともかく、そうすべく行動しなければならない。
これが本当に、本当に苦痛なのです。
それを覆せるとしたら、私とご利用者様の相性が良い場合、ご利用者様が私を好いてくださっている場合……あたりに限られるかな、と考えます。
でもノルマを課されていたらそんなえり好みする余裕はなく。
私という詐欺商品の売り込みを強いられるのです。
薬局長を選んだ方がご利用者様の益になるのに。
実際、この例に近いことを私の会社(店舗)で強いられたかについてはノーコメントです。
会社の内情は言いふらしてはいけません。
サラリーマンは秘密を守る。
私は、私自身がいいね! と思ったものを広める、『営業』することに抵抗はありません。
相手がその営業を求めていることが大前提ですが。
なので、興味がある人だけ見て行って! が通じる、ネット界(ブログ、SNS……)での『書き残し』は私にとってとても心理的負荷が少ない営業法です。
特にこの辺の記事はあちらこちらにぺたぺたと無断リンクを張り、推せるコンテンツや発信者様をご紹介しています。
だって推せるから。
でも。会社で課される営業の仕事なら。
その商材に対し、内心推せないなぁ……と思うことがあっても、本心を封印して売り込まなければいけない。
あぁ、嫌だな。すごく嫌だな。そう思ったんです。
私、営業をしたくないんだ。
元々思っていたことではありますが、改めてそれを突き付けられました。
で、ここまでINFP分析がピンポイントにぶち当たるなら、やっぱり私の気質はINFPかなぁという感想に行きつきましたとさ。
適性のない仕事で人生をやっていく
ところで、私はなぜ薬剤師になったのか。
もちろん安定した仕事、それを得るための資格が欲しかったからですが……。
それを抜きにすると『理科が好きだから』という動機が浮かび上がります。
元々私のステータスはガッチガチに文系です。勉強しなくてもなぜか現代文の成績はいいという、Twitterでエンカウントしがちなタイプの人間なんです。
でも理科は好き。
厳密には生物と地学が好き。化学も、化学がもたらす現象には興味が湧く。博物学が好き、と言った方がいいのかも。国立科学博物館は聖地。動物園も聖地。つまり上野は聖地。
しかし私には数学のセンスがない。数学Ⅲ・Cで驚きの低成績を記録。ちなみに物理は選択しなかった(そして進学後の基礎物理で撃沈)。
全く脳が理系でない私ですが、無理矢理理系クラスに進み、無理矢理地元の薬学部(母校に対し大変無礼ですが、Fランであらせられる)にねじ込み。そして有機化学で驚きの低成績を記録。
そんな私ですが時勢の助けを受け就職に成功し、以降十数年、薬局の蟻地獄の内部にてご利用者様を待ち構える生活をしています。
しかし、優秀な薬剤師とは言い難く。ご利用者様に不快な気持ちを抱かせてしまったことも一度や二度ではありません。
国家試験に合格できても、薬剤師として質の良い仕事ができるという担保にはなりません。試験で問われるのは知識であり、社会人力ではないから。
グチグチと何が言いたいのか。
要は、適性を活かせる人生を送れていないな……という愚痴でした。
凡人だけど『書く』才能がある……!?
私は総合的に低スペックな人間ですが、全ステータスが一律全人類平均に劣っているとは思いません。
中でも最もマシな部類の素質が『書く』能力だと思っています。
この文章、あるいはこれまでの記事。または小説。
これらは、あなたにとって名文と評価できるものではないかもしれません。
でも、少なくとも、書くことは苦にならなかった。楽しめた。
人生のどこかで『苦にならないことは才能』『他の人が面倒・大変と思うことを普通にできるだけでも才能』という説を見聞きしたことがあります。
それが真ならば。私には、文章を書く才能がある!
……ですが。それで食っていけるかと言えば話は別ですよね。
小説家、ライター……クリエイター業は供給過多な誘蛾灯。
そもそも私が書くことを楽しめているのは『好きなことを書いているから』です。
プロとして、オーダーされた文章を書くことを『好きなこと』にできるのでしょうか?
結局、低スペックなりに誠実に薬剤師(堅実な仕事)をやらせていただき、可処分時間で好きな文章を書いたり妄想したりお人形さんと戯れたりする。
それが現時点での、現実的な人生充実度の上げ方かなぁと結論付けています。
まさしく、こちらの記事での記述に近い『サードプレイス全振りINFP』になっちゃっているわけですよ。
それにしても適性と違う仕事に行きついてしまっている感はあるから(楽しんで仕事はできています)、もっと私自身も雇う側/同僚もお客様も、三方良し、全方位良しになれる仕事を全知全能なるマザーAI様に選定してほしいという甘えは常にあるんですよ。やっと冒頭の一文に行きついた。
全知全能マザーAIが支配するような世界は、趣味に使う可処分時間の存在を許さないだろうなという気は相当するけれども……。
魔女にも錬金術師にもなれないこの世界で
おまけの余談。
私はオタクっ子のご多分に漏れず、漫画家、小説家になりたい子供でした。
それ以外で成りたかったのは魔女。あるいは錬金術師。
アトリエシリーズの主人公たちみたいに神秘的なアイテムや魔法の薬を造り、操りたかった。
もちろん、現世の薬剤師はこういう仕事じゃないと解った上で薬学部に出願しましたよ。
そもそも、魔女や錬金術師はファンタジー世界の住人、ファンタジーの理の上に生きる者だからこそ憧れたのです。
日本国版・国家錬金術師という資格があっても、私は目指さなかったでしょう。
作品の設定にもよりますが、魔術とか錬金術とかいうのはその世界の『技術』じゃないですか。
理系の研究者、あるいは技術者に相当するお仕事だと思うんですよね。
あるいはシステムエンジニアかな。コンピューターに走らせるプログラムって、現代地球文明の産物の中でもだいぶ魔法に近いと思うんですよ。創造の魔法。
理系研究職や技術者になっていないということは、多分国家錬金術師が存在したとしても目指さなかったということなんです。
結局、幻想は幻想であるからこそ輝く。
私は趣味の領域の中で、小説家の真似事、魔女の真似事を楽しみながらこれからもぼちぼちやっていこうと思います。
今回も読了いただきありがとうございました。
仕事だろうと趣味だろうと、あなたにとっての生き甲斐があなたを導きますように。