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雑記 ハハ 数万円とは

 今夜は酒飲んじゃってるんで詩を書けず。雑記を書きますね。なんかいいたいことがあるというか。まあ棚ぼたのあぶく銭として六万円を入手したことにまつわる話。いや、別に違法なカネではない。カードゲームのカードを売ったのだ。二十年以上前にハマり込んでいたゲームなんだけれども、これに使うカードを何百枚かショップに持ち込んだところ六万円になったのだった。

 さて六万円。これはどういうカネなのだろうか、というのは何に使うべき、あるいは使わぬべきカネなのか。正直この金額をゲットしたことでテンションは上がったので、テンションというかバイブスですか、若者言葉でいうとバイブス上がるというのですか。違いますか。まあともあれ気分がよくなって、帰りに大型書店にて本を一万円分買いましたね。『サラゴサ手稿』上中下とかね。他『掃除婦のための手引き書』など。まあそれはいい。欲しいものを買った。

 残りは五万円であるが。これね、生活費とかとは別の枠として、まるまる自由になるんですね。これで何かするのか、何か買うのか使うのか、というところで悩む。こんなの使おうとすればすぐじゃないですか。服とか買ったり、趣味に使ってもいいし、旅行とかしてもいいし。しかしねえ。これが五十万ならかえって悩まないんですよ。ちょっとだけ使ってあとはとっとくみたいな選択ができる。だが数万円というのはすぐなくなるものだ。

 いちばん避けたいのは、なんとなく何かに使っていっていつの間にか溶けるということですか。それは嫌だなあってのがある。かといって何かの展開につなげることも浮かばない。欲しいものはあるかというと、それはそれで別件で予算が組んである。さてもさても珍妙なカネである。持ち慣れぬ額というのではないが、性質として珍妙なのである。え、だってなんの努力もしてないわけじゃないですか。トレカ的なカードを売ったってだけで。正しいカネかっていうと気分的になんか違う。悪銭みたいな居心地悪さがある。キモい。金井キモい。金井の五万円キモい、ってうるせーわ。

 この程度のカネで惑うあたり、あたくしもあまりまともな労働者ではないので金銭感覚がわかってないのだ。ということはあれか、この五万円はカネについて学べっていってるんじゃねえのか。カネは使わなければ貯まりますよと、とある大富豪はいった。使うも貯めるも選択のうちですなあ。どうしようかこれ。

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金井枢鳴 (カナイスウメイ)
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