勉強をサボれば、ああなんて豊かな生活
もーやる気が出ねえ、やれねえ、というような夜を越えたところ。あまり自覚がないだけでメチャメチャ疲れているようだった。手相にもそう出てる。そこでいっそのこととして仮眠をとったり音楽を聴いていたりとサボった。そしたら、ああ、このすばらしい人生を味わわなければならんなという気分になった。アリーナ・イブラギモヴァのヴァイオリンがそういう効果を私に与えた。味わうというのはただ生きることではない。ぐいぐいと噛み締めるものである。人生の各局面において、勝ちも負けも、楽しみも苦しみもございましょう。じゃあ、それはなんなのか。勝ちとは何か、負けとは何か、苦楽もそうなんだけど、渦中にあって少し立ち止まりつつ考えなくてはいけない。勝負、苦楽の本質を思うものです。果たして勝ちや楽しみはいいものなのか、どのようにすばらしいのか、負けや苦しみはただ悪いだけなのか、忌避するだけでいいものなのか。私としてはそういう価値判断に美という補助線を引いてみたい。プラスのものにもマイナスのものにも美しいということはたくさんある。いやほんとに。あるから美しさは。
と、なんぼ世界が美しいといってみたところで、そういう感覚に揺られる以前にやらなければならないことはありますわね。昨夜はサボったけど今日はがんばります。ゆっくりと休めたのだ。まだやれることはある。こういうのは命の使い方よ。いまは必要な力を集めているところなんだから。
なんの必要か、というと、それは人様のためと自分のためである。これが表裏一体の原則なのだと最近は身にしみてしみじみ思っている。役に立ったからリターンがあるんでしょ。そんな当たり前のことが痛切にしみるのだった。
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