感情のコントロールは、悪循環?
幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない No7 感情のコントロールを学ぶ
”感情をコントロールすることに捉われている”度がわかるテストやってみましたか。いかがだったでしょうか。私は、わかりつつ、感情に左右されている面がありました。
本書では、こんな投げかけがされています。
「解決しようという努力が問題を作り出している!!」
なぜ、解決の試みが問題を呼ぶのか?
ここでは、“皮膚のかゆみ”が例に出されています。多少のかゆみであれば、掻けば治るけれど、もしそれが、掻けば掻く程、ぶり返し悪化するタイプの皮膚炎だったら?
覚えがあります。かゆくて、かいて、するとなんだか気持ちよくて、結局は、またかいて、の悪循環。
この“かゆみ”の例が、そのまま不安との付き合い方にも言える。社交恐怖、飲酒、怒り、過食、運動不足…。やめようと思えば思う程、またしてします。“かいて”しまう。
2つのコントロール戦略
ご存知の方が多いかもしれません。私たちは、不快な感情に対し、2つの戦略を取りがちです。それは、「闘争戦略」と「逃走戦略」。それば、原始から続く本能の戦略。脅威に対して、闘う、か、逃げる。全力で。
逃走戦略
まずは、こちら。不快な思考や感情をもたらしそうな人や場所、状況や活動から逃避する。あるいは、気を逸らす。不安な時にタバコを吸う、ショッピングに行く、甘い物を食べる、とか。あるいは、意識朦朧状態も挙げられています。感覚を麻痺させるために、薬やお酒に走る。必要以上の睡眠もその一種と。
闘争戦略
その場で闘う。これも立派な戦略。ここには、無理に抑え込みようにする抑圧も入るそう。少し逃走っぽいですが。分かりやすい所では、「いや、違う」と自分に反論する、「しっかりしろ」と自分をコントロールする、「間抜け」と自分をいじめる、など。
ポイントは、自分に対してするという点。
戦略の行く末
逃走か闘争の戦略は、上手く使えば思考や感情をコントロールできる。つまり、適度に、上手くいく時だけ、価値ある行動が妨げられない程度に、使っていれば大丈夫。
しかし、過度に、上手く働いていないのに、価値ある行動が妨げられているのに使っていると、問題を引き起こす。
筆者は、これらの戦略を全否定していません。この思考が既に、ACT的かと思います。
では、また。
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