睡眠は、投資 その2 食事
おはようございます。今日は、田中奏多さん著「眠る投資」のその2です。その1については、こちらから。
その2では、食事について取り上げます。
末梢の体内時計を整える
人間には中枢と末梢にそれぞれ体内時計があり、中枢の体内時計のスイッチは、昨日紹介した朝の太陽の光。それで、末梢の体内時計のスイッチが朝ごはんであると言います。
「実は、朝ご飯は食べないのです。1日2食という健康法を守ってて…」という方いらっしゃいますよね?私もそうです。胃腸に水分以外何も入っていない状態をできれば12時間以上確保したいと思っています。
でも、著者は、とても良い助言をくれます。要は、量は関係なく、何か少しだけ、具体的には、朝ご飯の摂取目標カロリー量の6分の1でも良いというのです。これならできる!!単純に500㎉だったら、コンビニで売っている無塩ミックスナッツ一袋で良い。すみません、個人的な好みです…。
食事を摂取すると、空の腸、そして、肝臓に刺激が入り、末梢神経のレベルで身体が「朝だ!!」と認識するそうです。要は食べるものは何でも良い。その人の志向と嗜好に合わせて食べればよい。そして、夕食を早めに食べれば良い。本書では朝食の10時間前としています。
DMNを休め、睡眠をよくする食事
DMN(デフォルトモードネットワーク)は、クリエイティブに働く脳の機能でしたが、働きすぎると逆にぐるぐる思考になって不安や抑うつ感が高まってしまう。そこで調整が必要でした。
中枢であれ、末梢であれ、体内時計のスイッチを入れ直すことが必要なのは、睡眠ホルモンであるメラトニンをしっかりと夜寝る前に分泌させるためでした。そして、そのメラトニンはセロトニンから作られるのだといいます。セロトニンは、私たち心理士にとっては馴染み深いホルモンです。大学院の精神薬理で必ず勉強します。セロトニンの不足が様々なな精神症状に影響することを、神経伝達と共に勉強したのを思い出します。
本書によるとセロトニンは腸に90%、血中に8%、そして、脳に2%があるとされます。脳にあるセロトニン少な!!なぜか?それは、血液脳関門というフィルターによって、脳に入れないのだそうです。ではどうやって通過すれば良いか?裏技があると!!
セロトニンが脳で作られればよい!!それは可能だそうで。そして、そのためには、セロトニンの生成材料であるトリプトファンを摂れば良い。トリプトファンは、フィルターを通り脳に入れる!!そして、詳細は省きますが、トリプトファンを効率的に脳に運ぶためには炭水化物が必要!!一部の人には天敵な炭水化物が必要というのです。私もかつてはそうでしたが、今は一定量は食べます。
トリプトファンを多く含む食材や炭水化物と一緒での摂り方、またはタイミング、食べ方などは、本書をご覧ください!!
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