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自由の街

Habits you do on a daily basis
朝、目を覚ますと、まずはその瞬間に感謝する。影響を与えてくれた人々、親や妻、親類、先祖に思いを馳せ、神様と地球に感謝を捧げる。アメノミナカヌシ様にも、心の中で感謝の言葉を送る。

 朝日が差し込む中、私は「今日の命水」をいただく。顔を洗いながら、アマテラス様、ツクヨミ様、スサノオ様とささやく。仕事に向かう妻を見送り、彼女の通勤に感謝する。昨晩の美味しいご飯や味噌汁、納豆、野菜に感謝する。

A Man's Daily Life
 床を拭き掃除をして、日々の生活を支えてくれる床に感謝を込める。今日は珍しく水筒に水を入れ、アップルウォッチをつけ、ナップサックにノートとペンを詰めて散歩に出かける。妙見本宮で買ったお守りも忘れずに持つ。

 何年も通っている近所のお寺に立ち寄り、感謝のお参りをする。ウールリッチのダウンジャケットに身を包み、1月下旬の暖かな日差しを感じながら、隣町へ向かう道を歩く。線路沿いの道は電車の音が気になるが、日差しが心地よく、心が満たされる。

What is freedom?
 ふと、これが自由なのかもしれないと感じる。自分の意思で歩き、気の向くままにあてもなく進む。これもまた、楽しむために生まれてきたことの一つなのだろう。

Nostalgic feelings
 歩きながら、SNS広告がきっかけである人を思い出す。幼い頃、気の合った男の子が福井県に転校し、中学生になって戻ってきたが、うまく「久しぶり」と言えず、それ以来廊下ですれ違っても話さなくなった。
 大人になってFacebookを覗くと、その後彼が通っていたらしい学校の文字を見かけた。その学校は近くの街にもあったので、Googleマップで確認する。エレベーターの扉が開くと、教室のような店舗が広がっていて、慌てて扉を閉める。動揺しながら一つ下のフロアのボタンを押すと、そこは美容外科だった。受付の女性は不安そうにこちらを見た。

City Scenery
 通り過ぎる車の運転手は顰めっ面、自転車の人は無表情、歩く人々は朗らかに見える。お気に入りのベンチには、昔の同僚に似たサラリーマンが座っていたので、通り過ぎる。

 早朝、オープン前の店のガラス扉を磨くのは女性が多い。踏切を待つ女性たちの髪色は、青や赤が増えた気がする。本屋の壁にはバンクシーを模倣した絵が描かれ、少しずつ店が開き始める。1ヶ月前に歩いていたローマの景色とは違い、バスの中の老人たちは皆マスクをしている。不動産屋には人影がなく、ファーストフード店の店員もマスク姿だ。駅構内に入ると、広々としたウォシュレット完備のトイレに入って、日本の良さを感じる。鉄道に乗り、あてもなく都心とは逆方面へ進む。途中、川の水面がキラキラと輝いているのを見つめる。

A Revolution in Common Sense
 手元のスマホを見れば、世界中の社会情勢や日本の芸能ネタが次々と流れ込んでくる。裏では既得権益崩壊の流れが止まらず表面化している時。

 そんな中、noteでは私と同じように自分と向き合い、自立し始める仲間が増えていく。開始したオンラインサロンに参加するとBluetoothがオフになっていて空いている車内に声が漏れた。慌ててボリュームを下げ、イヤフォンをつけ直す。

 車窓からは、20年前に住む候補に上がったが結局足を踏み入れなかった街の駅が見える。車内では、相変わらずマスクで顔を覆った女性が静かにスマホを見つめている。

 帰宅後、普段つけないテレビを敢えてつけ、芸能人の引退ニュースを見ると、古い世代の波動が重たく感じられる。’残念だ’という声や、再結成の期待を語るキャスターの言葉に耳を疑う。テレビは見なくなり久しいが、ラジコのアーカイブでも敢えてつけるたびに最近ではトランプなんて…という好きだったパーソナリティの声が聞こえてくる度にオールドメディアらしさを感じる。

 一連の騒動に対しては長らく有耶無耶にしてきたことがもう通用しない時代だと感じる。この有耶無耶が日本の変な所だなどと独り言を呟くが、感情的になっても仕方がないと我に帰る。

 価値観が大きく変わる中、世代間の感覚の違いや情報格差を感じる。高みの見物でいるべきか、それとも言いたいことを発信するべきか、そんなことを考えながら、潜在的に皆が感じているのは、政府が国民のことを考えていない状況や、財務省の重税に対する寂しさから不満の爆発を生んでいる民意の時代に入っているのだと気づく。

 すでにクリプトカレンシーを使い海外送金をする日常が始まりつつある時、自由の街で、私は自分の想いを紡ぎ続ける事にした。

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Ryutaro Hino
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