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この本は、男性で年配の方が読んだ方がいいんじゃないかなあ(僕もそうだけど)

仕事場の横長のデスクにはいろいろな本が15冊ほど積み上がっています。仕事の関係やそのときの気分で積み上がる順番が変わるのですが、いま一番上にあるのは『自分で「始めた」女たち』という本です。

著者は「グレース・ボニー」という女性。雑誌記者を経て、2004年にクリエーター向けのウェブサイト「Design*Sponge」を開設。現在では1日に150万人もの読者が訪れるそうです。150万人はすごい数ですね。

好きを力にして、リスクをとって仕事をする

全米で30万部を記録した本書には、112人の女性たちのカラーフォトとインタビューが掲載されています。360ページというなかなかのボリューム感ですが、堅苦しい内容ではありません。まあ、図鑑のような感じかな。

登場しているのは、料理研究家、デザイナー、作家、ミュージシャン、イラストレーター、モデル、ブロガー、家具職人、スタイリスト、キュレーター、コメディアン、TV司会者、俳優、陶芸家、ジャーナリストなど。

仕事のキャリアもそうだけど、年齢(19歳から94歳)、有色人種、LGBT、心身に障がいがあるなど、多様な価値観を持った女性たちです。共通しているのは、好きを力にして、リスクをとって仕事をしていることです。

仕事の合間にパラパラとページをめくる一冊

紹介していながら何ですが、実はしっかりと読んでいるのではなく、仕事の合間にページをめくっています。そんな読み方(眺め方といってもいいかもしれない)が似合う本だと思っています。まさに図鑑を見る感じです。

最初はそれほど気が乗らなかったのですが、ページを繰っていると、はっとする言葉が飛び込んできます。例えば「ロクサーヌ・ゲイ」という作家で大学教授はこんな風に語っています。

「仕事場はひとつじゃない。移動が多いし、仕事の幅も広いから、今いるとことが仕事場。ノートパソコンがあれば書く。気に入っているのは、自分の順応性かな。場所にしばられずに創作できること」

日本で出版したのは「海と月社」です

日本で出版されたは2019年5月、出版社は2005年創業の「海と月社」です。どこかで聞いたことのある名前だなと思ったら、書棚にあった『ある広告人の告白[新版]』(デイヴィッド・オグルヴィ)も同社の出版でした。

広告関係者なら一度は目を通していると思います(若い人はそうでもないかな)

帯に書かれているのは「人生に正解なし。いちばん惹かれる、いちばん楽しい道を歩めばいい」・・女性に人気の本ですが、記事のタイトルに書いた通り、僕もそうですが、男性で年配の方にこそおすすめです。

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