界隈を歩けば、変化が見える#1
新型コロナウイルスの感染拡大による行動制限や自粛要請で、出張や遠出の外出がしにくい状況です。それでも、先日は二泊三日で四国に行ってきました。そこであらためて現地、現場を歩くことの楽しさを感じました。
何よりも顔を見合わせての会話は実におもしろい。五感を通じて得られる情報はバーチャルではちょっと無理ですね。それでも、出張や遠出ができないというジレンマ・・・ならば、視点を変えて「界隈」を歩きましょう。
変化をつかむには、小さな単位を継続的に観察すること
先行きを予測するのが難しい。識者の意見もあてになりません。データや数字でわかるという意見もあるけれども、本当にそうなのかな。どこでも通用するような正解はありませんが、それでも変化をとらえることは大事です。
変化や予測というと大きな単位で考えがちですが、「小さな単位の方が変化はつかまえやすい」というのが僕の考えです。小さな単位とは何か?地理的な単位は、世界、国、地方、地域ですが、最も小さな単位が「界隈」です。
銀座界隈、渋谷界隈のようにエリアを指す時にも使われますが、個人的な感覚ではもっと狭く、半径1キロくらいの範囲が界隈です。ざっくりといえば「その辺り、付近、近辺」・・・簡単に歩いて行ける範囲のことです。
変化を知るための有効な方法は「暮らしの定点観測」
多くの経営者は自社が立脚している界隈のことを案外知りません。正確にいえば、知ったつもりになっています。とくに車社会の地方はこの傾向が強いように感じます。歩くことが少ないからかもしれませんね。
人の暮らしの定点観測は変化を知るための有効な方法です。どれも断片的な小さな変化ですが、継続的な観察で、断片が一つの固まりになります。かなり不定形ですが、これらが大事な気づきを与えてくれることがあります。
コロナ禍のいまだからこそ、界隈を歩きながら、肌感覚で変化をつかまえよう。市井の人々はさまざまな変化を、ゆるく受け止め、受け入れて暮らしています。次回は界隈を歩くことで感じた変化を書きますね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?