「引き寄せる」のがブランディングです
日本の企業総数の99%、雇用の70%を占める中小企業の危機
日本の中小企業の数は約358万社であり、国内の企業総数の99%を占めています。その内訳は小規模企業が約305万社、中規模企業が約53万社です。雇用のおよそ70%を生み出している中小企業はまさに日本経済の屋台骨です。
その中小企業が新型コロナウイルスよる影響でかつて経験したことがない厳しい経営環境に直面しています。政府は事業の継続と雇用の維持を何としても守るといっていますが、「本当かなあ」と首をひねりたくなります。
愚痴をこぼしても仕方ありません。中小企業のブランディングに関わって感じるのは「経営者の考え方次第で会社は大きく変えられる」ことです。とくに小さな会社であればあるほど、経営者の考えと行動ですぐに変化します。
ブランディング上手の会社は、お客さまが探しに来てくれる
ブランディングに積極的な会社の共通点は、お客さまが探しに来てくれることです。反面、消極的な会社は販促や価格訴求等で常にお客さまを追い続けています。理屈はわかるけど、具体的にはどうしたらいいのでしょうか?
実践の一つが経営者自身の社内外に向けても情報発信です。会社のオフィシャルな発信も大事ですが、経営者自らの発信に意味があります。「SNSの話?苦手なんだよな」・・・大丈夫!苦手でも続ければ何とかなります。
経営者自身が「何を大事にしているのか」「何を軸にしているのか」「何を考え、行動しているのか」・・・「変態」偏愛」と思われるくらいに継続的に発信し続けると、引力が発生し、特定のファンが引きつけられてきます。
経営者の毎日の情報発信で、自社のブランド価値が高まります
僕自身も経営者なので、note、Facebook、Instagram、Twitterに毎日投稿しています。「書くことに困りませんか」といわれますが、思いついたことを書くだけなので、何とかなります。ただし、自分の言葉を大事にしています。
感じたことを自分の言葉で書くと、数は少なくても共感者が現れます。「いいね」の数に関心はないけど、1日30人のつながりでも、365日だと10,950人。社員も読んでいるようなので、一種の社内コミュニケーションです。
頻繁に会わなくても、距離が近づくのを感じます。そして、記憶に蓄積された好意の感情が一定量を超えると、ちょっとしたきっかけで人は行動を起こします。小さな情報発信の積み重ねがブランディングにつながる瞬間です。
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