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自らの正解を生み出すための読書のすすめ

独学で自分が信じられる正解をつくる時代

不確実性の高い時代だといわれる。一言でいうと「先行きが見えにくい、いや見えない」時代のことだ。「みんなと同じようなことをやっていれば、何とかなる」はもはや通用しない。万人共通の正解などもうないのだ。

「こうすれば誰でもそれなりに上手くいく」という正解がないのだから、稚拙でも、自分で考え、仮説を立て、検証・修正しながら進んでいくしかない。個人の生き方も経営の舵取りも自ら切り開いていく時代なのだ。

そのためには自分で学ばなければならない。学ぶ方法はさまざまだが、僕は「本を読む」ことを強く勧める。本を読むことを嫌い、苦手に感じる方が多いが、コスパも含めて「読書は最強の学びのツール」だ。

本を読むことは物事を深く考えることにつながる

ネットで検索すればすぐに答えが見つかる。確かに知識や情報を得るだけなら便利だ。しかし、ネットの情報は断片的で薄っぺらだ。怪しいものも多い。ネット情報のパッチワークからは論理的な思考は生まれにくい。

「本は古臭い、読むのはめんどうで時間がもったいない」という意見もよく聞く。人それぞれなので反論するつもりはない。それでも僕は本を読むことを勧める。毎日15 分間でもいい、とくに若い経営者に本を読んでほしい。

本を読んでいると、著者と対話をしているように感じる。「自分はこう思うが、お前はどう思うのか」と語りかけてくる。その問いに答えるためには物事を深く考える。対話を通じて、自分の考えや意見が形づくられていく。

子どもの頃から本の虫、手当たり次第に読んだ

裕福ではなかったが、父親が本好きだったので本を買うことには寛容だった。毎月発売される学研の「小学○年生」が楽しみだった。30 分ほど歩いて書店に買いに行った。おかげで本を読むことが日常の習慣になった。

小学校の図書館の本もよく借りた。シャーロック・ホームズ、江戸川乱歩、ジュール・ヴェルヌなどや、従姉妹が持っていた「若草物語」も読んだ。高学年になると、ヘミグウェイやトルストイなども背伸びして読んだ。

中学のときは「五木寛之」にはまり、世界を旅することを考えた。ミステリーやSFも山ほど読んだ。高校、大学は列挙しないが超乱読状態だった。小説家になることを妄想し、月刊誌の新人賞に応募もしたが、2次で落選した。

読書を通じて独自の世界観がつくり上げられる

身の回りにいつも本がある。いいなと思ったらすぐに買うので、書棚に入りきらず、積み重ねている。紙の本だけでなく、電子書籍の「Kindle」やオーディオブック「Audible」も利用している。どれにするかは気分次第だ。

たくさん読むため、読み始めて途中のままのものも多い。しばらくして再び開くと、抱えていた課題の解決の糸口が見つかることを何度も経験した。途中でやめたのは、まだ課題が熟していなかったと勝手に解釈している。

「僕の多くは本からでき上がっている」・・読むことで、気づきが得られ、考えが深まり、自分の世界観がつくり上げられたからだ。読み方やジャンルは自由だ。若い経営者のみなさん、関心のおもむくまま、本を読みましょう。

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