「サン=テグジュペリ」が残した言葉
サン=テグジュペリは飛行機乗りで作家だった
これまで中小企業のブランディングについて何度も講演をした。ミッションに関する内容が多いのだが、最後に『星の王子さま』で知られるフランスの作家「アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ」の言葉を紹介している。
サン=テグジュペリは、作家と同時に飛行することに魅せられた男だ。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州ー南米間の飛行航路開拓などにも携わった経歴を持っている。作家よりも飛行機乗りが本業なのだ。
海底から見つかったブレスレットで死亡が確定
1935年には、フランスーベトナム間の最短時間飛行記録に挑戦する。しかし、機体トラブルでサハラ砂漠に不時着。一時は絶望視されるも3日後に徒歩でカイロに生還した。この体験が『星の王子さま』の基礎となった。
第二次世界大戦下の1944年、サン=テグジュペリは写真偵察のために双発戦闘機でサルディーニャ島から飛び立った。しかし、帰還しなかった。長いこと消息不明だったが、1998年に見つかったブレスレットで死亡が確定した。
「アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ」の言葉
船を造りたかったら、人に作業を割り振るのではなく、
果てしなく続く広大な海を慕うことを教えろ
If you want to build a ship, don't drum up the men to gather wood,
divide the work and give orders.
Instead, teach them to yearn for the vast and endless sea.
これが講演の最後に紹介する言葉だ。「果てしなく続く広大な海を慕う」、これが「ミッション」なのだ。手段の前に目的があるからこそ、「人は仕事に燃えることができる」と語って終わる。彼の言葉の意味は実に奥深い。