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「善とは何か?悪とは何か?」・・・アーネスト・ヘミングウェイの言葉
以前はよくミステリーを読みましたが、いまはすっかりご無沙汰です。飽きたわけではなく、読む時間がなかなかとれないのです。
個人的にはダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーなどのハードボイルドが好きなのですが、最近は人気がないみたい(名作揃いだけどね)。
ところで、ハードボイルド文学の原点とされているのは、簡潔な文体の短編小説を書いたアメリカの作家「アーネスト・へミングウェイ」です。
最初に読んだのは中学生の時の『誰がために鐘は鳴る』だったと思います。『キリマンジャロの雪』が二冊目、『老人と海』が次かな。
今日は出社して仕事だけど、そういえば随分前に「PAPAS」の情報誌でヘミングウェイのことを取り上げていたはず・・・探したらありました。
何と2004年の発行です。以前は企業もこういった情報誌を大事にしていたけど、最近はネットに変わってしまいました。ちょっと残念です。
昨年はノーベル化学賞を吉野彰さんが授賞しましたが、ヘミングウェイも1954年にノーベル文学賞を受賞しています。
しかし、へミングウェイは授賞式に出席することができませんでした。
なぜならば、この年に二度も航空機事故に遭遇し、どちらも奇跡的に生還したのですが、重傷を負ってしまったからです。
事故以降、ヘミングウェイの特徴であった頑強な肉体から生まれる行動的な面が失われていきます。晩年は事故の後遺症による躁鬱に悩まされました。
行動できない自分が許せなかったんだろうな。執筆活動も滞りがちになっていき、ヘミングウェイは1961年7月2日にライフルで自殺してしまいます。
ちなみにヘミングウェイの孫で、女優やモデルとして活躍したマーゴ・へミングウェイ(『リップスティック』という映画がありました)も、1996年の同じ日に自殺しています。
62年の人生の中で、ヘミングウェイはなかなか味のある言葉をいくつも残しています。そのひとつがこれです。ヘミングウェイらしい簡潔な言葉ですが、本質を突いていると思いませんか。