「不確定要素に振り回される」を捨てる
「ブランドになるためにゴミ箱に捨てる10のこと」の8回目は「不確定要素に振り回される」。これをごみ箱にポイしちゃいましょう。「不確定要素なんかには振り回されない」・・・いやいや多いと思いますよ。
悩みのほとんどは不確定なことから生まれる
経営に悩みはつきものですが、その中身を整理すると「不確定」、つまり確定的でない要素に振り回されていることが少なくありません。「もしかすると○○○○かも」という先入観や思い込みで物事を判断しているのです。
例えば、社員が「この商品は売れませんので、割引して売り切ってしまいましょう」といってきたとします。それを聞いて、「そうか、売れないのか、よし20%引きで売ってしまおう」とあなたは答えるかもしれません。
自動思考での判断は選択肢を狭めることになる
しかし「売れない」という根拠はどこから来たのでしょうか。よく買ってくれるお客さまが「これ好きじゃあない」といったのかもしれません。「もう少し安かったらいいのに」という声を耳にしたのかもしれません。
お客さまの声は確かに確定要素ですが、これで売れないと判断するのは早急です。社員の勝手な思い込みの可能性があります。割引は手段の一つに過ぎません。20%引きにすれば売れるという保証はありません。
確定している事実に絞り、対策を考える
大事なのは「確定している事実をよくつかむこと」。他の社員の意見はどうなのか。他のお客さまの声はどうなのか。売るためにどんな工夫をしたのか。何をやって何ができていないのか。何よりも売れた事実はないのか。
確定要素で考えていくと、割引は選択肢の一つに過ぎず、たくさんの対策や工夫があることに気づきます。打ち手はまだまだあることを確認することで、社内に「これは売れる!」という自信が生まれてきます。お試しを!