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会社を「自分の居場所=コミュニティ」と考える発想

コミュニティとは人と人との関係全般を表す言葉です

「コミュニティ」という言葉があります。もともとは「地域社会や地域の共同生活」の意味で使われた言葉です。しかし、いまでは本来の物理的な地域を越えて、「人と人との関係全般」を表す言葉として使われています。

つまり、地域、家庭、会社、学校、さらに趣味・関心で集まった団体なども含めてコミュニティですね。僕が代表のクエストリーが主催している「ブランディングクラブ」は中小企業の経営者のコミュニティです。

ネット上に多数のオンラインコミュニティが存在するように、コミュニティは「場」を好みます。図書館は本好きの場、美術館は美術やアートを好む人の場、公園はママ友の集まる場、球場は野球ファンの集まる場です。

従来型の会社とコミュニティ型の会社の違いとは何でしょうか?

そう考えると、会社もコミュニティの場です。違和感を覚える人もいるかもしれませんが、僕はこれから「会社のコミュニティ化」が進むと考えています。正確にいえば、従来型の会社とコミュニティ型の会社に分かれます。

前者は、上層部で決めた目的や目標を達成するために、方針や施策に基づき、一人ひとりが一定のルールで動く組織です。後者は、一人ひとりが目的や目標を持ち、主体的に動きながら、実現のために共創していく組織です。

会社のコミュニティ化によって、組織やチームを横断したプロジェクト型の仕事が増えますね。顧客もプロジェクトの一員となり、ともに作っていくような仕事も増加します。それらの後押しはリモートワークや副業です。

ミッションに共感を抱くことで人が集まり、動き出します

ところで、働く人が会社をコミュニティと感じる起点は何か。それは「会社が大事にしている考え」です。クエストリーでは「ミッション」と呼んでいます。ミッションに共感を抱くことで、人が集まり、仕事は動き出します。

難しそうに感じるかもしれませんが、「何が好きで、何が嫌いなのか」「やりたいことは何で、やりたくないことは何か」、もう少し突っ込むと「向かい合う相手は誰か」、「その人をどのように幸せにするのか」への共感です。

コミュニティのもう一つの大事な要素は、うるおいやあたたかみがあること。それがないと人は「居場所がない」と感じます。やがて、行き場のない不安と鬱憤が発散され、社会の混迷につながっていくのだと思います。 

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