ジジさん達の飴
妻がテーブル上にある袋を指差して、
「Aさんに教えてもらった飴、美味しいわね。」
この飴は、
早死にした友人の墓参りに一緒に行った学生時代の悪友が「Aさん」。岡崎へ行く車中で私が持っている飴を2つ出して「一つ、食べるか?」と聞いたら、俺の持ってる飴の方が美味しいからと拒んだ。最近、飴は必需品であるけれども私のそれはイマイチといったところである。Aから、
「食べてみろ」
勧められた飴が美味かったので、次の日に買ってきてもらった。妻も気に入って喜んで、翌日には二袋がテーブルの上にあった。
「美味しいから、すぐなくなると思ったから、もう一袋買ってきた。」
冬場、70歳を過ぎた男も女も飴は手放せない。