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「使う人の視点で考えること」 私のものづくり哲学
はじめに
私がものづくりをする上で、最も大切にしているのは「使う人の視点で考えること」です。
デザインとは単に見た目の美しさを追求するものではなく、使う人の生活をより便利にし、より豊かにする手段だと考えています。使う人が何を必要としているのか、どんな課題に直面しているのかを徹底的に考え抜き、その答えを形にするのが私のものづくりの原点です。
これまで私が手がけてきたプロダクトにはすべて、この哲学が込められています。「ノシリス」は、子どもたちの想像力を引き出す触覚に注目した知育玩具です。「KISS」は、高齢者が安心して水分補給できるよう工夫されたキャップです。そして「幼児用曲がる歯ブラシ」は、子どもが安全に歯磨きを習慣化できるためのデザインを追求しました。
それぞれが、使う人の視点を徹底的に考えることで生まれたものです。
では、これから3つのプロダクトを通じて、「使う人の視点で考えること」がどのように形となったかをお伝えします。
私にとってものづくりは、単なる製品の開発ではありません。使う人の生活をより良くするお手伝いをすることで、日々の暮らしに小さな喜びや安心感を届けること。それが私のものづくりの本質であり、「使う人の視点で考えること」という哲学のすべてです。
私はこれからも、「使う人の視点で考えること」を軸に、より多くの人に役立つものづくりを続けていきます。
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