手袋は履くものだし、ゴミは投げるものだ
冷蔵庫の中のものがあめやすい季節になってきた。
内地の方は梅雨入りだという。
当方、北海道生まれ北海道育ちの純道産子である。おかげさまで梅雨も台風もわからず、夏はさぶくて(最近は沖縄より暑い日もあるけども)食べる物はうまい。知事はイケメンで、何だか中国の方で人気があってちょされてるみたいな記事をネットニュースで見た。
それにしても、中国からの観光客はいたらいたでかちゃましいんだけど、ゼロになるとちょびっとさびしい。度が過ぎないんだら、落ち着いたら戻って来ればいいんでないかな、と考えている。
先日、内地生まれの友人に「手袋は履かないよ!」と驚かれて、こっちが驚いた。
え、手袋って履かないの?履くしょ?したってしばれてれば履かないば困るしょや。
そう詰め寄ると、手袋は「つける」ものだという答えが返ってきた。
つける、だって???
お上品な格上マダムか???
カルチャーショックだ。
手袋を「履く」は標準語だと思っていた。
(ちなみに標準語は「しょうじゅんご」と読みます。)
え、ゴミは投げるしょ?と聞いたら、投げないよ捨てるよ、と怒られた。
ゴミステーションもこっち来てから初めて見たよ、と言われた。
野生のキツネと野生のシカの大群も、こっちに来て初めて見た、と。
まさかさ。
そったいんだの、そこらじゅうわやほどいるわ。
見たことないのは野生の熊ぐらいでないか。死ぬもんな、見たらな。
言っとくけど、道路でシカと車がぶつかったら、車の方が負けるから。気いつけねばだめだよ。
…という会話を、「あめる」の適切な標準語訳がなんも思いつかないところから、ふと思い出していた。
食べ物があめる、は、あめる、でしか伝えられない。腐る、とは、うーん、なにかがちがう。
それも、早めに食べないばないな、と考えていた春巻きが案の定あめくさくなっていて、さっきちょっとばかし凹んだところだったからだ。
あーあ、いだましなあ…と思いながらも、あめだ春巻きはやっぱり投げらさった。
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