シン・鬼十則 ~人も企業も国家も放っておけば成人病~
私は身長が190㎝以上あります。体重も0.1トンあります。齢もアラフォーです。このまま行けば成人病まっしぐらです。現代日本国も先の敗戦の再興からアラエイトといったところです。電通は戦前からあり御年120歳以上です。もしかしたら成人病にならない方がオカシイのかも知れません。
人でいうなら「高脂血症」「高血圧症」「糖尿病」「脂肪肝・肝硬変」「腎不全」などでしょうか。歳を経るごとに代謝が衰えます。食生活等の生活習慣を刷新し、汗をかき、脂肪を削ぎ落し、何歳になっても青春を謳歌し成長し続けることが重要なのでしょう。人も、企業も、国家も。
鬼十則には、大企業病に罹患してゆく電通を皮肉った「裏十則」と呼ばれるものがあります。この10項目にひっかかっていたら要注意。健康診断でいうところの「要精密検査・治療」です。
実は、この裏十則の実践こそ、日本を衰退させ、あなたとあなたの周囲の人を不幸にする「ブルシットジョブ」の入り口です。しかし、日本の会社の多くが、この裏十則にあてはまる文化に染まっているのではないでしょうか。
1)仕事を与えられることをただ待っている限り、あなたに与えられるのは糞くだらない仕事ばかりです。良いものを理由もなく与えてくれるのは、精々あなたのお父さん、お母さんくらいです。
2)後手後手に回り、受け身でこなす仕事には価値は宿らず、工数ばかりが増えてゆきます。
3)大きな仕事を避け続けていると、どんどん仕事は小さく、むなしくなってゆきます。その行き着く果てが「ブルシットジョブ」です。
4)簡単な仕事の延長線上にはマックジョブ、そしてブルシットジョブが待っています。
5)グリットの無い人に回ってくるのもまたブルシットジョブだけです。端から無価値なので途中で投げ出されても致命的ではないからです。
6)糞くだらない仕事も時として避けられないことがあります。そんな時、お鉢が回ってくるのは主体性のない人です。
7)長期の計画も展望もないと自分は何をしてよいのか、何をすべきなのかが分からなくなります。その時点であなたはもうブルシットジョブに片足を突っ込んでいます。
8)自信をもって「この仕事・作業には何の意味や目的があるのですか?」と議論しましょう。嫌われる勇気も自信からです。相手が社長だろうと大臣だろうと、日本社会を良くするという共通の目的に対して建設的な議論をすべきです。
9)ゴマすりや忖度といった文化がブルシットジョブ発生の最大の原因と言われます。経営陣はフラットで風通しの良い社風を呼び掛けているにもかかわらず、中間管理職が過度な気遣いと忖度をもって上にへつらい、下にしわ寄せが行くのが日本企業によくある構造です。
10)糞くだらない価値無き仕事を看破し削除することは摩擦を生みます。摩擦を恐れるあまり、日本国のサラリーマン約6千万人のうちいったいどれ程の人が価値を生まない作業に身をやつしていることでしょうか。
みなさん、ブルシットジョブ、ダメ・絶対。裏十則にあてはまったら、ご用心。
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