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ちゅ毛まるの筆
旦那の友人に美容師がおり、その彼にちゅけまるの初毛を筆にしてもらった。
人生初めての散髪は、さぞ恐ろしかったことだろう。数人の大人に頭をおさえられ、あれよあれよという間に鏡の前の自分の髪が無くなっていくのである。大人でも、なにも知らされずにやられたら相当な恐怖だ。
バリカンのゔぃんゔぃんという音が聞こえ、顔をゆがめながらわんわん泣き始める。かわいそうだが我慢してもらうしかないので、後ろでうろうろしながら記念撮影。ちなみにちゅけまるは、掃除機の音やドライヤーの音が大の苦手である。
終わったあとは案外すぐ泣き止み、頭がこざっぱりしていい感じだ。前髪だけ残っているので、昭和の子どものようである。
ひとりの人生で一度しかできない、貴重なそ体験だった。きっとこの時の話を、ちゅけまるに何度もしていくんだろうなあ。早く筆が来てほしい。
※こちらは2019.11.22に最終更新された未公開話となります。