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こよみだより *立夏* / *端午の節句*


2021.5.5
今日は、二十四節気の「立夏(りっか)」入りです。
5月5日ですので、日本古来の年中行事「端午の節句」と重なります。



立夏(二十四節気)


はやいもので、暦の上では夏の始まりです。


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これから立秋の前日までが、“夏季” になります。


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新緑をゆらす風は、春風から薫風へ。


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とても さわやかな季節です。


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生まれたての木々の緑は、徐々に色濃くなり、力強さを増してゆくようです。


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昨日は、みかんの花に出会いました。


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季節の移ろいを感じますね。



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端午の節句


そして今日は、こどもの日。端午の節句です。

端午の節句は、五節句(※)の一つでもあり、日本の四季を彩る代表的な節句です。
変遷などを少し、おはなしします。

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端午の「端」は、“最初”という意味。「端 午」は、月の最初の午(うま)の日のことで、もとは5月に限ったことではありませんでした。
5月5日が「端午の節句」となった理由には諸説ありますが、5月には厄除けを行ってきた経緯があります。

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端午の節句は、別名「菖蒲の節句」と言われます。

旧暦のこの時期には、季節の変わり目で疫病が流行りやすく、菖蒲などの薬草を摘んで邪気を払う風習がありました。

また、かつて農村部では、この時期に「早乙女」という田植えを行う女性が家にこもって 田の神さまの来臨を待ち、身を清める儀式があったそうです。
これらが融合して、農村部では当時、「端午」は女性を中心とした祭でした。

それが、菖蒲が「勝負」や「尚武」に通じることや、葉の形が剣に似ていることなどから、武士の台頭にともなって、室町時代以降に全国的に男子の節句へと変化しました。


1948(昭和23)年に、この日は「こどもの日」となり、国民の祝日に制定されています。


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今も受け継がれる端午の節句の風習には、次のような意味があります。

「鯉のぼり」は立身出世のシンボル
鯉が滝を登って龍になるという 中国の伝説から取り入れられました。

❍ 無病息災を願って「菖蒲湯」を
先ほどのとおり、昔から菖蒲は薬草として扱われ、そして厄除けに用いられてきました。香りの高い菖蒲が邪気を祓うとされています。

❍ 子孫繁栄を祈って「柏餅」
新芽が出ないと古い葉が落ちない柏の性質にちなんで、「跡継ぎが絶えない」とされるものです。

 

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(※)五節句とは
・1月7日 人日(じんじつ)
・3月3日 上巳(じょうし)
・5月5日 端午(たんご)
・7月7日 七夕(しちせき)
・9月9日 重陽(ちょうよう)
の五つの節句ことです。
古くから続く節句の中でも、江戸幕府がとくに重要なものとして定め、公的な行事、祝日としたことから庶民にも広まりました。 
今もそれぞれ、七草粥、雛祭り、こどもの日、七夕(たなばた)、菊の節句として親しまれていますね。菊の節句については、他の4つほど馴染みがないかもしれませんが、菊花や栗を用いて、長寿や無病息災を祈るものです。

なお「節句」とは、季節の節目の行事のことですが、神様にお供えをしていたことから、「節供」と書くこともあります。(元来、「節供」と書きます。)


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ー 写真について ー

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タイトル画像にしたこちらは、小笠原流礼法の、端午の節句の床飾りです。
師範の中でも最高位の “的伝総師範“ でいらっしゃる 鈴木万亀子先生が、以前、受講生のために しつらえてくださったものです。
ちまきの結び方など 細部の繊細さや、全体の凛とした美しさが 胸に残るお飾りです。
余談ですが、鈴木先生は、映画「武士の一分」や「たそがれ清兵衛」などの所作指導をされています。大ファン。


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上の写真とは打って変わって くだけていますが。。 有田焼のオチャメな鯉のぼりで遊びました。ネコとネズミが仲良く背中に乗っています。



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私の『こよみだより』は、おもに二十四節気について綴っています。
本当は今回のように、二十四節気以外の年中行事にも触れたいと思っているのですけれど、なかなか進みません。。
2月に「節分」を綴りましたが、大好きな「上巳の節句」(桃の節句・ひな祭り)は投稿しそびれました。
今後も飛び飛びになりそうですけれど、マイペースにいきたいと思います。


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最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
素敵な一日をお過ごしください。


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