こよみだより *清明*
清明
2022.4.5
今日は、二十四節気の『清明』入りです。
清明とは、「清浄明潔」の略で、春の清らかで生き生きとした様子を表しています。
江戸時代の書物 『こよみ便覧』には、
「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」と記されているそう。
「陽の光は明るく万物を照らして、すべてが清く明らかになっていくような季節。
草木も芽吹いて花が咲き、何の花だったのかが明らかになる。」
そんなふうに、著されている季節なのです。
空は澄んで晴れわたり、
溢れるように花が咲き、
やわらかな日差しに 景色はキラキラと輝いて、
全てのものが清らかに、そして鮮やかに感じられるという、素敵な季節。
私が一番好きな節気です。
そして何より、私の中では、「清明」と言えば桜!なのです。
・・❀・・
さくら日記
私が勤務する ちいさなキャンパスには、大きな桜の木が 二十数本あります。
グラウンドを囲みながら 空いっぱいに枝を広げ、毎年たおやかに、美しい花を咲かせてくれます。
ここで働く価値は、これだけあれば十分だと思ってしまうこの季節。
先日、満開の日の写真を投稿したのですけれど、その さくらの花も、そろそろ見納めになりました。
以下、開花の記録のような、日記のような、つぶやきのようなものです。
上記の二十四節気と、少し関連していると良いのですが…。
・・❀・・
3月17日(木) 朝
1本だけ、ぽつんと開花。
-----
3月24日(木)
開花が進んでわくわくする。
-----
3月28日(月)
満開。
カメラ持参で出勤し、始業前にパシャパシャと。
花びらから透ける朝陽が、1日の元気をくれる。
-----
3月29日(火)
愛おしい花。
-----
3月30日(水)
退職される先生から、ノートを2冊、頂いた。
-----
3月31日(木) 朝
グラウンドにて、メッセージを発見。
やさしいセンパイ学生の姿を思うと、心までぽかぽかになる。
*
同日 午後
さくら吹雪。
鳥のさえずりと、さらさらと花々が風に揺れる音が聴こえる。
働いていると、日々いろいろなことがあるけれど、そんなことは とてもちっぽけなことかもしれないなぁと、
空いっぱいに舞う花びらを見上げて ふとおもう。
なんて、おセンチになっていたら、メガネにピンクの花びらがピタッ、ピタッと貼り付いて。ギャグ漫画みたいになりました。
おかしなわたし。
-----
4月1日(金)
雨上がりの朝。
感慨深い新年度。
さくら吹雪が、みんなの出発にエールをおくってくれるよう。がんばろう!
-----
4月2日(土)
だんだんと緑色の命が芽生えてゆく。
こうして季節は移ろうのだなぁと。
-----
4月3日(日)
週に1度の休日。
noteからお知らせを頂く。
感激(TT)
ありがとうございます。
-----
4月4日(月) 雨
いつもと違うキャンパスで入学式。
勤務地よりも、たくさんの さくらが溢れているのに。。願い届かずあいにくのお天気。
おまけに寒かった。。
その分、これから良いことがありますように。
在学中にマスクがとれて、楽しい学校生活が送れるといいね。
・・❀・・
3月31日の朝にグラウンドで見つけたメッセージは、その日のうちに風に飛ばされ、夜には雨に打たれ、形は なくなってしまいました。
さくらは儚い。
けれど、毎年必ず、素敵なプレゼントを届けてくれます。
今年のさくらに 感謝❀
また来年まで、さようなら。
最後までご覧くだいまして、ありがとうございました。
すてきな春の日をお過ごしください🌸