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とある日の休日と初格闘技

バシんっ!バシんっ!

サンドバックを叩く音が聞こえ始め、これからキックボクシングをするのだと改めて意識させられる。
胸に高揚感が宿り、少しづつ高鳴っていく。自分も男の子なんだと実感した気がした。


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去年の12月、高島さんにキックボクシングの話を聞き少し興味を持った。
心のどこかで肉体的強さを求めていたのだと思う。

年が変わり、第3回こころ・ラボでお会いしたので、1月後半に行ってみたいことを伝えた。
後日、1/25(土)19:00に参加することが決まった。

行く数日前、自分とタカシマさんを含めた3人のLINEグループができていた。

「えっ、たかれんさん来るんだ!?」

驚愕。メンバーを見たとき、その言葉に尽きる思いだった。
フリースクールRizの代表をしている彼女は、穏やかで、ほわっとした人、(時折、鋭い考察が飛んできますが)キックボクシングとは無縁なイメージを持っていた。

「相当ストレスでも溜まっているのかな」と内心思いながら当日を迎えた。


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1/25(土)18:00

タカシマさんの案内で練習場へ向かう途中、今回の流れと団体の説明を軽くしてくれた。

FOC キックボクシングサークル

都内1優しいボクシングサークル。
都度払いで、会員は1500円、それ以外は2000円。サブスク型でないから、気軽に楽しめそうな料金形態。
毎週土曜19:15-の部か16:00-の部に練習があるそうで、今回参加したのは19:15-の部だ。

説明を聞きつつたかれんさんに参加した理由を聞いて見た。
返ってきた答えは

「自分でもわからない。」
でした。

1/25(土)19:00

タカシマさんに連れられ、大門駅近くにあるビルへと案内された。
中のエレベーターで7Fへと向かう。出てすぐ左のドアを開けたところが練習場だった。

事務所の一角を練習場にしたような雰囲気で、
リングはなく、樹脂材質でできているであろう白い床と天井からサンドバックが3本つられていた。あとは小さめの更衣室とモニター、壁一面の鏡がここが練習場であることを示していた。

更衣室で着替えを済ませ、練習が始まるまでストレッチをして待つ。
そうしてる間にひとが集まった。

今回の流れは
2分1セットのなわとびを3セット。
→45秒×6種のフィジカルトレーニング
→型の指導→サンドバッグ→ミット練習
→1発ごと攻守交代の対人練習(任意)

初心者が6人(男4人女性2人)、FOCメンバー4人計10人で練習がスタートした。

初心者組は上記のメニュー。FOCメンバーはフィジカルトレーニングまでは一緒で、その後はひたすら対人練習をしていた。

初め、なわとび。
これが地味に疲れる。久々に飛んだのでたびたび引っかかるし、体力も持っていかれる。
本気で飛び続けると後の練習にひびくのがすぐに理解できた。体を温めるのが目的なので、疲れない程度に飛んでと言われた意味を痛感。
言われた通りに飛んだ。

次に筋トレ。
少しハード。運動してない人はその人のペースに合ったタイミングで休憩を取っても良いルールだったので優しくはあった。
が、インターバル以外で休憩を取らない場合は少しハードだった。

続いて型の指導。
体力的にはこれが一番楽。
ただ、きちんと説明を聞き練習しないと身体を痛める可能性があるので、しっかり話を聞き、鏡を見て自分のフォームを確認しながら練習。
(変に力が入り肩を痛めそうになったのは秘密)

そしてサンドバッグ練習
これが一番爽快だった。
自分のパンチやキックがサンドバッグに当たる瞬間、爽快な音を鳴らす。
自分の体全体を使って音を鳴らす感覚は爽快以外の言葉が見つからないくらいに気持ちいい。
日頃の自分に対する鬱憤が吹き飛ぶ気がした。

ミット練習
これ、地味に痛い。

これを2つ持ってペアのパンチ、キックを受ける。パンチはまだ受けれる、けれどキックは違う。1発が重い。
ペアによるとは思う、僕のペアはそこそこ重い蹴りを放つ人だった。
女性同士なら受けやすいと思う。

最後に対人練習
といっても習ったことを人を交えて復習する意味合いが強く、30%の力でやり合う。
1発出したら次は受ける。それをただ繰り返す。

(ここまで一緒に練習していたたかれんさんは終始休憩しながら練習している人たちを見守ったいた)

面白いのが、相手をじっくり観察しているとガードが甘いところや攻撃の姿勢が若干ではあるけれど見えてくる。それでも普通に攻撃は受けるけれど。

対人練習の最後、FOCメンバーの方に相手をしていただけた。
思うように攻撃していいよ(力加減はしながら)と言われたので、思う存分突っ込んでみようと思い勢いに任せて攻撃してみた。

互いに息がかかる距離、「視野を広く」「気を抜くな」外から色んな声が向けられる。
その声に従いながら打って打って打ちまくった。
接近戦になると呼吸をするのを忘れる。
攻撃がこないと知っていても、いつ飛んでくるかわからない恐怖で一息つくなんてできないからだ。いわゆる無酸素状態。
その状態で動いていると、腕が重く感じ、上げたくない思いに激しく駆られることを始めて体験した。

ブザーがなり、終わった瞬間倒れそうになった。
気力も体力を全部出し切った感覚。
とても気持ちが良かった。

格闘技で最後に勝つのは「気持ち」を強く持った方と言われる意味がなんとなくわかった。

これは根性鍛えられると心底思った。


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「痩せたい」、「運動するキッカケに」としてキックボクシングはかなり良いと思う。
それはキックボクシングが全身運動だから。
これを書いている今、全身が筋肉痛に襲われている。

対人は怖いという方でも、サンドバッグに向かって殴ったり蹴ったりするのは気持ちいいと思う。
たかれんさんもサンドバックを打ってたときは爽快だったとおっしゃっていた。
なので、キックボクシングは割と初心者でも気軽にできるスポーツだと体感した。

ダイエットや運動不足解消以外にも、心を鍛えたいという方にもお勧めできる。
キックボクシングだけではないけれど、格闘技は自分の心根を鍛えるにはもってこいの環境であることも痛感できた。

今回また一つ良い体験ができた。
誘っていただいたタカシマさんには本当に感謝です。

ありがとうございました!








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