古本祭り
先日、神保町の古本まつりへ行ってきた。去年はうっかり忘れていて、行かなかったので、二年ぶりの古本まつりだ。
連休は予定があったので、平日に時間があるときに寄ってみただけなので、そんなに見て回ってはいない。
神保町ブックフェスティバルの方は、今年も行きそびれた。ここ何年か、どうもうっかり忘れる、と言うことが多い。旅行にもいい時期なので、そっちを予定にいれていることもあるが、前ほど古本屋を巡る、ということをやらなくなったからかもしれない。
少々、本の収集癖のようなものもあるので、あんまり本は集めないようにしよう、などと思うようになったこともある。
買ったのは、『星座入門』と、『恋はドンマイ』というコミック。
『星座入門』(F・ジーゲリ:著、田中泰信:訳)は、子供の頃にも書店で見たが、その頃の私には内容が難しかったのでパスしたものだった。恒星の明るさの等級とか視線速度に関する公式とかが載っていたりして、今の私でも読んですぐ理解できるかといえば、ちょっと難しい。人間の眼球から双眼鏡、望遠鏡の仕組みまで載っていたり、星座、というより、天文学入門、みたいな本だ。
ジーゲリという人は、当時のソビエトの学者のようだが、この本は広く読まれたものなのだろうか。1974年初版だが、原著は1969年の物らしい。現在の天文学的な知識と比べるとちょっと古い内容になっているところもあるかもしれない。
『恋はドンマイ』は、1979年のマーガレットレインボーコミックス。しやま礼の少女漫画。しやま礼の作品は、再販もされていなければ、Kindleとかの電子書籍になっていないので、古本で読むしかない。見つけたときに懐かしくてつい買ってしまった。最近、子供の頃のことを回顧しているので、それもあるだろう。昔は書店で少女漫画を買うのはちょっと勇気のいる行為ではあった。男の私にとっては。今は懐かしい、で手に取っているけど。
『花嫁はだれだっ!? 』という作品は昔持っていたが、実家に置きっぱなしだったので、他の漫画と一緒に親に処分されていた。こちらも無いかと思って探してみたが、古本まつりでは見かけなかった。
『恋はドンマイ』も『花嫁はだれだっ!? 』とよく似た展開のお話で、コミカルな恋愛ギャグコメディ。亜月裕に雰囲気は近いので、好きだった。しやま礼は、現在は漫画家として活動していないのか、ネットの検索だけでは情報は見つけられなかった。
少女漫画と天文学の本とか、どういう趣味だよって感じだが、もういい年だから開き直ってしまうが、そういう趣味なのだから仕方がないね。