2024年12月の記事一覧
コンプレックスと対話する
[1]本当に良いのだろうか
コンプレックスがなくなったとき、自分が自分でなくなってしまうのかもしれない。そんな恐怖を抱えながらコンプレックスと対話を続けている。
「コンプレックス」という言葉はなぜか悪い響きを持っているけれど、自分が持っているコンプレックスの組み合わせや濃淡から生まれてきたかけがえのない個性も山ほどあるはずで、何か一つ、コンプレックスの山を崩してしまうと全体のバランスが崩れてし
驚きが無くなったら石を積め
[1]刺激に疲れた
それなりに生きてきて、すっかり「驚き」が少なくなってしまった。「これは良い」とか「素晴らしい」というものは確固として存在し続けるのだけど、「驚き」はめっきり減ってしまった。
経験を積めば積むほど、即ち頑張って生きれば生きるほど、「知らないもの」が減ってしまって大体想像がつくようになってしまう。「初めて食べる味」「新鮮な音楽」「聞いたことのない言葉回し」「新しいタイプの漫才」
好きを繋ぎ止めてはいけない
[1]「好き」と「楽しい」
バンドをやっていると、つい誰かの「好き」を集めることに終始してしまう時がある。いや、そういう部分は常に付き纏っているのだけど、誰かの「好き」を繋ぎ止めるような過剰な行為や言葉はかけてはいけない、というスタンスで居ないと自分を見失ってしまいそうになる。
「音楽が楽しい」から「好き」なのであって、「好き」だから「音楽が楽しい」なのではない。この順序はとても自分の中で重要