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テンプレートとお金と音楽
[1]眠らない話
東京でのライブから帰る道中、深夜高速。ガストバーナーのギタリスト加納さんと二人で延々と話していました。それは車を運転する加納さんが眠気に襲われないための作業のようなもので、話している内容は眠気さえ立ち退けば本当になんでも良いものでした。
けれど深夜2時頃でしょうか。その中に、キラリと光る話がありました。音楽とお金とテンプレートの話です。ああ、これは覚えておこうと、眠たさで覆わ
コンプレックスと対話する
[1]本当に良いのだろうか
コンプレックスがなくなったとき、自分が自分でなくなってしまうのかもしれない。そんな恐怖を抱えながらコンプレックスと対話を続けている。
「コンプレックス」という言葉はなぜか悪い響きを持っているけれど、自分が持っているコンプレックスの組み合わせや濃淡から生まれてきたかけがえのない個性も山ほどあるはずで、何か一つ、コンプレックスの山を崩してしまうと全体のバランスが崩れてし
驚きが無くなったら石を積め
[1]刺激に疲れた
それなりに生きてきて、すっかり「驚き」が少なくなってしまった。「これは良い」とか「素晴らしい」というものは確固として存在し続けるのだけど、「驚き」はめっきり減ってしまった。
経験を積めば積むほど、即ち頑張って生きれば生きるほど、「知らないもの」が減ってしまって大体想像がつくようになってしまう。「初めて食べる味」「新鮮な音楽」「聞いたことのない言葉回し」「新しいタイプの漫才」