好かれようとするからいつも間違う
「いつも男で間違う」
2年ほど前に、母校で伊藤比呂美さんの講演を聞く機会があった。
学生時代に詩人の一人として知り、その作品に度肝を抜かれた。
ざっくざっくと話のテンポの良く面白い人。
その中で、「いつも男で間違う」という言葉が印象に残った。
多分身に覚えがあったんだろう。
男選びを間違えるのか。自分自身が途中で間違っていくのか。
最近ひとつの結論に辿り着いた。
嫌われたくないから言いたいことを飲み込んで相手に合わせすぎると、大抵間違う。
それは、対人関係全般にいえることだ。
好かれようとして、それから嫌われないように気をつけて、気づいたら自分と相手の境界がわからなくなる。
じゃあ、一人でいた方がマシじゃないか。
畢竟寂しがりやの性は、自分で埋めるに限る。
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