義母と義弟と暮らした数ヶ月間
𓂃 𓈒𓏸
いつまでも、いつまでも幸せでいて欲しい。
そう、願って病まない。
9月の半ばから今日までのお話。
とある、理由があって義母と義弟と一緒に暮らしていた。
私は義母がだいすきだ。尊敬する人の1人でもある。
でも、突如始まった義理家族との暮らしは、想像以上に大変だったのかもしれない。
義弟は重度の知的障がいを持っており、会話をすることはできず、生活での介助は必須。
24歳の彼は、2歳くらいの能力しかない。
間取り2LDKのお部屋で、少し窮屈な状態から始まった4人暮らしは、私の心の余裕を少しずつ削ぎ取っていった。
精神科受診と精神科薬との卒業が見えてきた途端に起きた同居生活。
大変だったけど、義母には幸せでいてほしかった。
たくさん苦労してきた義母が、少しでも安らげる場所であるならば、力になりたいと思った。
旦那さんは児童養護施設職員で、月に何度か宿直があり家に帰ってこないことがある。通常の日でも夜も遅く、一緒に夕食を共にするのは週に1度くらいで、同棲してからは1人でご飯を食べる日々がスタンダードであったが、義理家族が来てからは、家に帰ると明かりがついていて食事の準備ができている。夜に一緒にテレビドラマを観る時間は温かくて、幸せで、優しい日々だった。
一緒に暮らして、私は義母に対して何もしてあげることができないまま2ヶ月が過ぎていって、気づけば同居が終わる日が近づいていた。
長い、長い、って思っていたけど、日々はあっという間に過ぎるんだなぁと。悔しくも思った。
窮屈だったけど、義母もきっと気を遣っただろうけど、私は義母と義弟と暮らした日々を大切に心の奥にしまっておこうと思う。
実の息子と変わらず、実の娘のように愛情を注いでくれた義母。
彼女が幸せでありますように。
こらから先、辛いことがありませんように。
これからも義母孝行、親孝行していこう。
後悔のないように。