(趣味編)元財務担当が日曜日の昼間に選ぶ高配当株3選
私には過去に上場企業の財務担当をしていた経歴がある。現在は起業したばかりの会社の経営を行っているが、当時の経験は今も活かされている。
そんな私の趣味は「四季報を読むこと」だ。
実は私が10年以上前に経験した就職活動で後悔していることがある。それは「就職活動前に四季報をもっと読んでおけばよかった」ということ。四季報には日本を代表する企業の情報がふんだんに詰まっており、まさに日本経済のバイブルだ。もし学生の読者がいるのであれば、必ず就職活動前に四季報を全ページ熟読して頂きたい。
この記事では私が四季報「2025年春号(12月18日発売)」の中からピックアップしたオススメ高配当銘柄について紹介する。高配当だけでなく、キャピタルゲインも目指せる銘柄となっているので要チェック。特にこの年末のタイミングで新NISAの成長投資枠が余っている方は要チェック。
①4792 山田コンサルティンググループ
時価総額375億円、予想配当利回り4.03%
同社は中規模のM&Aを得意とするコンサルティング会社である。昨今の効率的なスピードM&Aに起因する現金持ち逃げ問題の多発により、M&A業界全体に対する信用が落ち込んでいる中、同社のような伝統的なM&Aプロセスを経るアドバイザリーの需要が拡大していくと予想している。
11月に発表された中間決算では業績予想に対する進捗率が、売上は58.8%、営業利益は77.6%と高い水準で推移している。配当政策としては配当性向50%を掲げており、過去10年での減配は2021年のコロナ渦の中で1度だけだ。
②5834 SBIリーシングサービス
時価総額207億円、予想配当利回り3.76%
同社は主に航空機や船舶のオペレーティング・リース商品を販売している会社である。同業のFPG(7148)と比較しても割安感があり、時価総額も10分の1程度だ。テンバガーも狙える銘柄であると考えている。
航空機や船舶市場においては今後も脱炭素に向けた切り替え需要が拡大していく見込みであり、同社のサービスの需要は高まると予想。またSBIグループのネットワークや地銀のネットワークを利用して今後も順調に案件を獲得していくと予想。
③7956 ピジョン
時価総額1,781億円、予想配当利回り5.19%
同社は赤ちゃん用品を扱う業界最大手であり、子育て世代のほとんどがお世話になっている企業。中国の景気後退により業績は下降トレンドであるものの過去10年で減配なし。株主還元をいかに重視しているかが分かる。配当性向は119.8%であるが、自己資本の厚みも十分な為、しばらくはこの配当水準を維持できると判断。
主戦場である中国マーケットでのイメージ向上や売上回復のために中国版TikTokを活用している状況だが、中国におけるライブ販売市場は引き続き急速に拡大しており、同社が現地有名TikTokライバーらと協力関係を築ければ、業績の急回復も可能と予想。
以上3銘柄が私のオススメ高配当銘柄であるが、もし読者の方々のオススメ銘柄があればぜひコメント欄で教えて頂きたい。
なお余談だか、もしインデックス投資を考えている方、もしくは今すでに行っている方がいれば、この2冊は絶対に読んで頂きたい。投資の世界ではとても有名な本であり、インデックス投資の本質が書かれている。インデックス投資家の必読書と言える。たとえ投資に興味がない人にも教養本としてオススメできる本なので、まだ読まれていない方はぜひ。
私は子供たちが18歳になるタイミングでこの2冊をそれぞれにプレゼントしたいと思っている。
(おまけ)
「もう少し簡単な本で」という方には、インデックス投資の第一人者である水瀬ケンイチ氏の著書をオススメしたい。初心者でもとても分かりやすく、インデックス投資がいかに理にかなった投資手法かすんなり理解できる内容となっている。その分かりやすさから、身近な人へのプレゼントとしてもオススメだ。