「ときめく」という言葉
朝、はみがきをしながら思った。「最近心ときめく買い物をしていないな」と。ビビッときたお洋服とか、器とか。
そんなことを考えているとき、また思考は飛んで「”ときめく”って英語でなんて言うんだろう」とふと疑問に思った。
ちょっと前に流行った「人生がときめく片付けの魔法」という本が欧米でもヒットしていたことから、この本の英訳タイトルを調べてみた。
The Life-Changing Magic of Tidying Upだそうだ。
直訳すると「人生を変える片付けの魔法」かな。自然な訳かもしれないが「ときめく」という感覚的要素は薄いような気がする。
そもそも「ときめく」って何なのだろう。
個人的な感覚では、ビビッときて、考えるより先に心が急激に高揚して、かけがえのない存在に出会ってしまった幸福感…といった感情が「ときめく」。
「ときめく」の意味を引いてみたところ、weblio(デジタル大辞泉)によると”喜びや期待などで胸がどきどきする。心が躍る。”とのこと。
英語での表現は調べてみると fell in loveとかMy heart fluttersとか、なるほどーと思うものがいくつかあったが、個人的な「ときめく」の感覚に近そうな表現はI felt sparkだった。突発的な光、急に心に強い光が射すような感じだろうか。
この感覚を表現する言葉として、「ときめく」という動詞が存在するのは何だか尊い。素敵な日本語のひとつだと思う。