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万人恐怖 富士の旅①

※以下の記事は以前やっていたブログからの転載です。少し文章など変わっている部分もあります。ではでは…



万人恐怖と評された将軍『足利義教』。

金閣寺の足利義満の息子で銀閣寺の足利義政の父という教科書的には地味な「その間」の将軍です。

でも私はこの義教って将軍が好きで縁の地を巡る事にしました。
 
永享4年(1432)9月10日~18日にかけて義教は「富士遊覧」の旅に出かけます。
実は義満も同じ旅をしていて駿府に下向しています。
表向きは富士山を観に駿府へ行く。っていう目的ですが、そのウラには鎌倉公方を牽制する目的があったと言われてます。

でも、富士遊覧中の和歌なんかを素人目ですが見ているとフツーに楽しんでる気がします。
万人恐怖が富士山に感動している。事に感動。

…というわけで私も真夏に富士遊覧の足跡を追う旅に出掛けました。


10日に京都を出発した義教一行は17日に藤枝に泊まります。
その時に泊まった宿がこの鬼岩寺。
かつて義満も泊まった場所。



そして、藤枝の富士見平と言う所で駿府入りの前に義教一行は富士山を観ています。


蓮華寺池公園から富士見平まで坂道を15分ほど登ります。そこに登ると富士山が見えるそうですが私が行った時にはあまり分からなかった…
なお、富士見平の名称も義教がここで富士を観た事に由来します。
 
周辺にはお姫平というのもあり、これは一緒に来た「足利の姫」が富士を観た場所らしいのだけど、義教の娘はまだ幼く随行するとしたら最初の正室、日野宗子との間の娘かなとも思ったり。


続く

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