宝箱（タバコ）

「タバコなんて百害あって一理なし」「タバコ吸う人ととは付き合えない」
全員だまっててくれ。

忙しない、ストレスフルな状況から抜け出し喫煙所で友達とタバコを吸う時間は本当に幸せだと感じる。しかし、こんな素敵なタバコにはアンチが多い。

「なんで吸うの？」と聞かれるとこれまた難しい。なんでこんなに世間から憎まれているものを好きになってしまったのであろうか。ガールズグループの人気ない子を推しているのとは訳が違う。事件を起こした芸能人の熱狂的なファンと言っているようなものである。

なんで吸い始めたか考える。20歳になって試しに何本か吸わせてもらったことがある。このときはめっちゃむせた。楽しめていたわけではない。ただ、口から煙を出すことが楽しかった。憧れていたドラゴンになれた気分であった。

次に大学3年生。ゼミの友達から週一でもらう。大人数のゼミの教室では話せないことを喫煙所では話せた。そして圧倒的ストレスのゼミが終わることを祝福して煙をはいていた。授業終わりに喫煙所に駆け込んでくるスモーカーたちを見ているのも面白かった。教授、授業・ゼミの文句言っている人、謎の男女3人組、1人で吸っているギャル、スーツ着て就活の進捗を確認し合う人。みんなストレスは抱えている感じではあったけど幸せそうだった。これどっかでも見たことあるな。

サウナか。

失恋したあともゼミの友達に慰めてもらった。タバコ吸いながら「俺も煙になってしまいたい」と言ったことは忘れられない。就活も要所要所でタバコを吸っていた。終わりない戦いに感じる中で面接後に強制的にスイッチを切れる。

卒業論文でもお世話になった。1章書くごとに吸ってたら気づいたら終わっていた。頭の中が文章でいっぱいのときもなんか楽になれた。

ずっと共通しているのは「タバコ吸っているのかっこいい」と思い続けていることである。恥ずかしいがそれが答え。所ジョージさんとか渋すぎ。
そして、「これさえすればリラックスできる」と確信できる。サウナもそうではあるけれど、もっと楽なバージョン。
かっこいいし、絶対にリラックスできる行為。こりゃすごい。

あんなに真面目な親父も、おじいちゃんもおばあちゃんも吸ってた訳だ。こりゃすごい嗜好品。

そして、昨今の事情で喫煙所が少ない。だからこそ、喫煙所を探すのも楽しい。色々お出かけして、喫煙所が思い出になってたりする。

銘柄はアメリカンスピリッツ、マルボロメンソールがお気に入りです。でもまだ様々なものを模索しています。この前は大好きなさらば青春の光森田さんの吸っていたメビウスを吸ってみました。8mmから猛烈に命削っている感じがする。まだまだいろんなものを知りたい。宝箱（タバコ）探しは終わらない。

めちゃくちゃヘビースモーカーでもないし、いつやめようかな。
健康とかお金とか色々先のことを考えたくなるけど、考えすぎな気もする。
この文書くの楽しかったな、一本吸うか。