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自立とは

春風というより、突風が吹き荒れた今日。
外にお布団を干すのも、どうしようかと考えてしまいます。

そんな今日は、「自立」をテーマに、
自分なりに考えていることを記そうと思います。


仕事柄、人生の課題に直面している人に出会うことが多いのですが、
その度に、人生の選択や迷いとどう向き合い、これからに生きていくのか。その鍵を私自身、勉強させていただいています。

他人の人生をのぞき見しているようですが、
時たまブーメランのごとく、自分事として身につまされることもあります…


重めのテーマとして書こうとは思っていませんので、
「自立にもいろいろあるよね~」くらいの気持ちで、ふんわりとしたテイストでお送りできればと思います。


私の仕事について

私は、福祉に関わる仕事をしています。
関わっている方は、年齢も幅広く、まさに老若男女です。

複合的な生活課題を抱えられている方が多く、
下記のような経験をされている方が多くいらっしゃいました。

  • 家がない

  • 虐待、暴力

  • ホームレス

  • 学校に行けなかった

  • 戸籍がない

  • 借金がある

  • 家族とは疎遠

  • 何らかの疾病がある

  • 対人関係が苦手

  • 仕事が続かない などなど…

これらは一部にすぎず、ドラマかよ!とツッコミたくなるような
波乱万丈な人生を歩まれている方もいらっしゃいました。

そんな彼らの生活に寄り添い、自立した生活を営めるよう、支援を行っています。


自立とは

自立とは何でしょうか。


読んで字のごとく、自ら立つ。
お釈迦様かよ!!!(生まれてすぐ歩いたという伝説がありますネ…)



冗談はさておき、多くの方は、
・親元から離れ、新生活を1人で始める。
・人に頼らず、自分のことは自分でやる!

いわゆる、「経済的自立」に近いものを連想されたのではないでしょうか。


個人的には、非常にわかり身が深いです。
自分の稼ぎで暮らす。大人として箔がついた気がします。(?)



さて、福祉分野では、自立の概念を下記のように説明しています。

「自立」とは、「他の援助を受けずに自分の力で身を立てること」の意味であるが、福祉分野では、人権意識の高まりやノーマライゼーションの思想の普及を背景として、「自己決定に基づいて主体的な生活を営むこと」、「障害を持っていてもその能力を活用して社会活動に参加すること」の意味としても用いられている。

【厚生労働省】https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/04/s0420-6b2.html

また、下記の3つの自立も福祉業界では耳タコレベルでよく聞かれます。

①社会生活自立
②経済的自立
③精神的自立

特に、仕事は①②③すべてを構成する要素として、下地のように、大きく関わっているように感じます。
しかし、現場では何らかの理由により、一般就労が困難な方もいます。


その点で、仕事=自立という概念は、
時として疎外感を生む考え方になりえます。


おわりに


すべての人は、社会の構成員であること。
そして、社会参加の機会は誰にも必要であるということ。


仕事を長らく続けてきたとしても、
何らかの理由で一度、仕事による社会との繋がりを断たれた方が、
再び同じ社会に戻ることは容易ではありません。


まして、過去のように仕事ができないことを心苦しく思い、
今の自分、そしてこれからの生活を受け入れられず、
投げやりな気持ちを抱かれる方も多くいました。

仕事だけが社会と繋がり、認めらる場であるわけではない。

綺麗ごとかもしれませんが、私はそう感じています。
仕事ではない形で、再び社会と繋がることはできないろうか…


就労でなくとも、主体的に何かに取り組めること。
自分はこうしたい!こう考えているんだ!と自己決定ができること。
それが、自立なのかなあ…なんて思っています。



ただ、いきなり3段飛ばしするような内容を、自己決定だ!
…とやみくもに押し通す方も多いので、段階的にお話を重ね、
お気持ち聞いていくことが多いです。

前向きに歩む機会は、誰からも奪われないものと信じています。



かくいう私も、目標を見失ったりさぼったり。
紆余曲折ありますが、
私も、自立した生活が営めるよう、頑張っていきたいと思います。

それではまた~
Stay healthy!


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