自立とは
春風というより、突風が吹き荒れた今日。
外にお布団を干すのも、どうしようかと考えてしまいます。
そんな今日は、「自立」をテーマに、
自分なりに考えていることを記そうと思います。
仕事柄、人生の課題に直面している人に出会うことが多いのですが、
その度に、人生の選択や迷いとどう向き合い、これからに生きていくのか。その鍵を私自身、勉強させていただいています。
他人の人生をのぞき見しているようですが、
時たまブーメランのごとく、自分事として身につまされることもあります…
重めのテーマとして書こうとは思っていませんので、
「自立にもいろいろあるよね~」くらいの気持ちで、ふんわりとしたテイストでお送りできればと思います。
私の仕事について
私は、福祉に関わる仕事をしています。
関わっている方は、年齢も幅広く、まさに老若男女です。
複合的な生活課題を抱えられている方が多く、
下記のような経験をされている方が多くいらっしゃいました。
家がない
虐待、暴力
ホームレス
学校に行けなかった
戸籍がない
借金がある
家族とは疎遠
何らかの疾病がある
対人関係が苦手
仕事が続かない などなど…
これらは一部にすぎず、ドラマかよ!とツッコミたくなるような
波乱万丈な人生を歩まれている方もいらっしゃいました。
そんな彼らの生活に寄り添い、自立した生活を営めるよう、支援を行っています。
自立とは
自立とは何でしょうか。
読んで字のごとく、自ら立つ。
お釈迦様かよ!!!(生まれてすぐ歩いたという伝説がありますネ…)
冗談はさておき、多くの方は、
・親元から離れ、新生活を1人で始める。
・人に頼らず、自分のことは自分でやる!
いわゆる、「経済的自立」に近いものを連想されたのではないでしょうか。
個人的には、非常にわかり身が深いです。
自分の稼ぎで暮らす。大人として箔がついた気がします。(?)
さて、福祉分野では、自立の概念を下記のように説明しています。
また、下記の3つの自立も福祉業界では耳タコレベルでよく聞かれます。
①社会生活自立
②経済的自立
③精神的自立
特に、仕事は①②③すべてを構成する要素として、下地のように、大きく関わっているように感じます。
しかし、現場では何らかの理由により、一般就労が困難な方もいます。
その点で、仕事=自立という概念は、
時として疎外感を生む考え方になりえます。
おわりに
すべての人は、社会の構成員であること。
そして、社会参加の機会は誰にも必要であるということ。
仕事を長らく続けてきたとしても、
何らかの理由で一度、仕事による社会との繋がりを断たれた方が、
再び同じ社会に戻ることは容易ではありません。
まして、過去のように仕事ができないことを心苦しく思い、
今の自分、そしてこれからの生活を受け入れられず、
投げやりな気持ちを抱かれる方も多くいました。
仕事だけが社会と繋がり、認めらる場であるわけではない。
綺麗ごとかもしれませんが、私はそう感じています。
仕事ではない形で、再び社会と繋がることはできないろうか…
就労でなくとも、主体的に何かに取り組めること。
自分はこうしたい!こう考えているんだ!と自己決定ができること。
それが、自立なのかなあ…なんて思っています。
ただ、いきなり3段飛ばしするような内容を、自己決定だ!
…とやみくもに押し通す方も多いので、段階的にお話を重ね、
お気持ち聞いていくことが多いです。
前向きに歩む機会は、誰からも奪われないものと信じています。
かくいう私も、目標を見失ったりさぼったり。
紆余曲折ありますが、
私も、自立した生活が営めるよう、頑張っていきたいと思います。
それではまた~
Stay healthy!
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