詩(関係ないんだけど、この花の名前分かる人いますか)
すると君は土の中から這い出てきた
うんしょ、と綺麗な葉を土に押し付けて踏ん張って
土の中から根を出した君は
もう前みたいに立派に立てなくなって
ずるずると、花弁を、葉を、茎を、
たまに崩れながら土の上を這いずって
見せてくれた立派な根は
隠していてごめんなさいと言うけど、
隠すつもりもない顔をしても
隠されたつもりもないよ、
泥んこになって、悲しかった
大きくなったら君にあげようと
ずっと大事にしていたのに
情けなく根の方ばかり大きく広がって
とうとう君が見つけた(あちゃー)
根は、僕らが出会い次第、僕が土を投げつけたのだと
花弁は、何一つ気づいていなくて
君は自身に花弁があることを知らないから
いつかその美しさだけを搾取されても
気づかないんだろうな