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2019-05-07〜|詩のまとめ

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2019年12月の記事一覧

くちづけ

宵闇は白く 淡く
透明に浮かぶ血の赤い色
肌の上にくっきりと浮き立たせて
悲しみに暮れる静脈の色
青ざめて花びらのように舞う
水面に溶けていく血の淡い色

明け方の青白い色
凍りついたビルの灰色
無数の窓に釘付けにして
鼓膜が痛いほど朝焼けが濡れていく
窓ガラスに映る赤い色
永遠に透明なまま
凍てつく夜を朱に染めていく

夢の意味

運命の針 狂々回って
壊れていくのを止められない
色褪せた文庫本の一葉
紙の裏に透けた文字
いつも意味を掴めないでいる
意味を成さない 身体が
細胞が分裂していくのを
心地良くてやめられない
いつまでも廻々 狂っていく