朗読『銀河鉄道の夜』チャレンジ中
朗読で、宮沢賢治さんの『銀河鉄道の夜』をカタチにしようと、がんばっている。
春から始めて、三分の一くらいまでやってきた。全体を五つほどに分けたとしても、ひとつひとつは20分前後になる。全て合わせると、2時間ほどになる予定だ。とっても長い。
これ、できちゃったら、すごくうれしいだろうなぁ。とっても自信になるだろうなぁ。
宮沢賢治さんの作品は、いつも青空文庫を頼りにしているが、今回は、角川文庫の『100分間で楽しむ名作小説 銀河鉄道の夜』を読むことにする。ただ、一部の漢字の読み方は、読んでいて、わたしが自然だなと思う、読み方に変えた。
まずは、読みやすいように、文章に区切りを書き込む。間違えやすそうな言葉には、ルビを振ったり、波線を書く。
そして、繰り返し読む。宮沢賢治さんの言葉は、わたしには難しいときが多いが、その分スラスラ言えるとうれしい。
わたしは愛知県出身。なるべく、標準語に近づけて、読んでいるつもりだが、時々、地元のイントネーションになってしまう。靴とか。
宮沢賢治さん、靴がお好きなんだろうか。他のおはなしにもたくさん出てきて、その度に混乱しつつも、勢いで読んできた。たまに、間違える。いや、そもそも自分では気がついていないだけで、他にもたくさんありそうだ。
それから、朗読スキルを磨くだけじゃなくて、録音環境ももっと整えていきたいところだが、本当にあれこれ、わからないものだから、困る。
わたしは、iPhoneのボイスメモに録音をし、そこで編集してできた音声M4Aを、パソコンの無料サイトでMP3に変換して、投稿している。やり方がわかっても、こういうことへの苦手意識が強く、相変わらず右往左往している。
7月に入り、「よだかの星」を録音した後、音声が小さいのではないか、と思った。でも、声を大きく録音する方法がわからない。マイクだろうか。初めて、マイクについて調べ始めた。
今は、「読みたい」が先立つから、携帯付属のマイク付きイヤホンでやってみることにした。それが、前回の「いちょうの実」だ。今後、ちゃんとリサーチして、おいおいマイクなどを購入したいと思う。
こうして『銀河鉄道の夜』を、最初から読み直した。こんな感じで、なかなか先に進まない。それでもこのタイミングで気づけてよかった。これからも、ほんのちょっぴりずつでもいいから、改善していきたい。
さて、朗読の録音は、夕ご飯を食べ、片付けが終わってから、やることが多い。夜の方が、声が出やすくなっている気がするし、静かだから、余計な音が入りにくいのではないかと思っている。
おはなしを順に読んでいく。途中、読み間違えたなら、また戻って読み直し、再録音。それから、つなぎ目などの雑音をカットする。一旦止まったら、録音をききながら、本を見て、間違いがないか、チェックする。間違っていたら、また読み直し、録音し直す。雑音をカット…
それの繰り返し。簡単な編集しかできないから、つなぎ目の間がおかしかったら、結局、全部をやり直す。こんなこと、好きじゃなかったら、やれないな。もっと、楽にできるのかもしれないが、今のわたしには、これが精一杯だ。
そうして、でき上がった録音を、眠る前にきく。全体をぼんやりと、感じるように、チェックする。けれどたいていは、最後まできくことなく、眠りこけている。不思議だけれど、自分の声をきいていると、とてもよく眠れるんだ。
noteで朗読を投稿するようになって、繰り返し繰り返し、自分の声をきくようになった。そうしたら、苦手だった自分の声が、だんだんと好きになってきた。そんなこともあるのかと、驚いている。わたしの持ち味のひとつ。これからも大切にしていこう。
いつか、自分で満足できたものを、お届けできますように。
さて、もう少しだけ。
朗読。きいてもらうものなのに、音声などきちんと整えず、自分勝手なものだなとも思っています。ただ、今、わたしは何かに頼りたくて、それが朗読みたいです。とても長いお話ですが、作業されるときなどのお供にしていただけたら、うれしいです。
きいてくださるみなさま、いつもありがとうございます♪とても励みになっております!