自分の身体を大切に〜漢方編③〜
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2023年7月末、転院して、新しいクリニックに通うことになった。こちらも整形外科と漢方内科がある。うちから、車で30分ほどの距離。
クリニックは真新しく、明るかった。受付を済ませ、診察を待つ。たくさんの人が待ってみえるから、時間はかかりそうだ。
待ち合いには、椅子がたくさん置いてあり、窓辺の机には、シクラメンの鉢があり、手作りの木製おもちゃがいくつか置いてある。これは、患者さんの手のものだろうか。
壁には、体操教室などのお知らせがいくつか貼ってある。クリニックの入り口にある部屋で行われているらしい。この病院主催ではないが、場所を提供されているみたいだ。この病院は、たくさんの人とつながっているのだなぁ。
なぜだろう。病院なのに、とても落ち着く。緊張していたが、身体の力が抜けた。眠くなってもきた。そのままぼんやりしていたら、診察に呼ばれた。
初めてお会いする先生、ふんわりとした雰囲気をまとってみえる。全く怖くない。よかった。まず、前の病院で受けた検査の結果をおききする。難聴だと告げると、メモしながら、話をしてくださる。
甲状腺機能ホルモンの数値が低め、タンパク質の吸収がうまくいっていない。ビタミンDが極端に少ない。カルシウムとフェリチンも数値が低く、骨粗鬆症の疑いあり。貧血もあるらしい。他にも細かなことがいろいろとあり、頭に入りきらない。検査結果に、詳しく説明を書いてくださったから、うちに帰ってから、じっくりと見ることにする。あちこち、改善したいところばかりで、ただただ驚く。そりゃ、しんどいはずだ。
前の先生が、「今回は徹底して検査していこうね」って、言ってみえたことを思い出す。通常の検査では検査しない、細かな項目まで、調べてくださったみたい。ありがたいな。
今の先生は、特に改善したいところから、順番に治療していくことにすると、おっしゃる。
「まずは、ビタミンDからですね。小林さんは、あまりに数値が低いので、サプリメントを取ることをおすすめしますけど、どうされますか?」
それならばと、サプリを試すことにした。いろいろ治療を進めて、最後に貧血の治療をすることになるらしい。亜鉛を積極的に取ることなど、食事に気をつけることをおききした。おやつには小魚アーモンドがおすすめ。そうして、今の漢方薬を続けること、次の検査は、3ヶ月後にすることになった。
それから10日ほど経った8月頭に、またクリニックに行くことになった。軽い熱中症になったためだ。20番防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)をやめ、41番補中益湯(ほちゅうえっきとう)を飲むことになった。今度は粒のお薬。元気を補ってくれるものらしい。
8月末に、クリニックに行ったときには、体調はすっかりよくなっていた。気力も回復して、身体がよく動く。また、運動できるようになり、むくみが取れた。だから、20番防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)は、やめたままでよくなった。後は、タンパク質を多めに取ること。大豆製品、プロテインも勧められる。きなこをハンバーグに入れたり、豆乳ヨーグルトに混ぜて食べるようになった。
食事に気をつけ、歩いたり踊ったりと、体をまめに動かすようにした。そうして、9月半ば、クリニックに行ったときは、とても身体が楽になっていた。筋肉がよみがえり、少しずつ身体が締まってきた。パートを始めたことを先生に言ったら、「お仕事を始められるほど、お元気になられてよかったです」と、ものすごく喜んでくれた。うれしい。
このまま、漢方薬24番加味逍遙散(かみしょうようさん)と41番補中益湯(ほちゅうえっきとう)、ビタミンDのサプリも、続けることになった。
続きます。
※漢方薬は、ご自分で判断されず、病院に通い、医師からの処方していただくよう、強くお勧めします。わたしの処方は、あくまで、わたしだから、です。ご参考程度にお願いします。