彼氏ができた。
私事ですが、彼氏ができました。ちょうど半年経ったとこです。私にまともな彼氏ができるのはなんと、、、6年ぶりなのです。
友人関係を築くのは得意なのに、こと恋愛においては中々恵まれず…これまであった沢山の出会いはどれも自分にハマらず、長らく独り身を満喫しておりました。好きな時に好きなことをして、自分で稼いだお金を自分のためだけに使える自由な生活はとても快適でした。
でも正直、友達の彼氏の話を聞いたりSNS上で繰り広げられる愛されアピールを見る度にどこか虚しさを感じていたし、親からのさりげないようで全然さりげなくない彼氏いるのかチェックも年を重ねるごとに胸が痛むんです。特にイベントの季節、中でもクリスマスはいつも以上にSNSという魔物が私の心をぶっ刺します。まさに、”私には彼氏がいない”という事実を真正面から突きつけられる瞬間でした。
でも出会いって巡り合わせだし、無理に探してもしょうがないと思っていた矢先に付き合うことになったのが今の彼氏(K)です。まさに青天の霹靂。前職の会社で同部署・同チームだった2個下の後輩と付き合うなんて経理に入った頃は想像すらしてませんでした。出会った頃は全く恋愛対象ではなかったものの、邪な気持ちがなかったからこそ素の私で接していたように思います。
Kは仕事中でも毎日毎日、健気に業務の話とかこつけて雑談をしに来てくれました。とはいえ引き際をちゃんと理解していて、私が忙しい時や少しでも面倒臭そうな素振りを見せるとスッと引いていく。一方で後輩でありながらもあまり下手に出過ぎず、失礼ではない程度に私をいじりながら距離感を縮める。ちょっと生意気な時もあれば素直で純粋な時もある。いつの間にか駆け引きみたいになっていき、Kを恋愛的な意味でありかなしか考えるようになっていました。
仕事終わりに飲みいきましょ!と言われて1度だけサシで飲みに行ってからより距離が縮まり、初めて休みの日に遊んで飲んだ帰り道に突然告白してくれました。
「僕と付き合ってもらえないですか?会社の部署・チームまで同じ状況で付き合ったら結構面倒臭いこともあるかもしれないですけど、好きになったらそんなん関係ないです、めっちゃ好きです。絶対後悔させないのでお願いします。」
なんか久しぶりに心を打たれたというか、グッときてしまいました。どんなに便利な時代になっても、相手に面と向かって自分の思いを言葉で伝える大切さを教えてくれたなあと思います。正直、部署が同じ点が引っ掛かりすぎて即答できませんでしたが、私の直感がいけ!とシグナルを出したのでありがとうと引き受けました。
中でも一緒に仕事をしていく中で、私が上司や先輩・後・同僚などと関わる姿や何も飾らない私の本来の姿を見てそう言ってくれたことが何より嬉しかったです。計算など一切なく感情のままに動く男らしさを見た時、そこにはもう弟のような雰囲気はありませんでした。勇気と漢気を出してくれて感謝しかないです。
何を普通と言うかはわかりませんが、これまでごく一般的な恋愛をほぼしてきていない私にとってこの半年は全てが新鮮でした。だんだんと彼氏を好きになるという感覚がやっとわかった気がします。
会う理由をわざわざ探さなくても会える人がいること。おはようとおやすみを毎日交わし、今何をしているか気軽に言い合えるLINE。行きたい場所に行きたいと言えること。季節のイベントを共に過ごせること。
「付き合ってください」なんて口約束でしかないのに、この一言があるのとないのとで男女の関係はこんなにも変わるのかと実感します。
Kは京都出身で大学までずっと関西にいたことやコロナ禍に上京したこともあって東京を全く知りません。そんな訳で王道な都内のデートスポットを既にたくさん周りました。私はこれまで何度も行った場所のはずなのに、行く人が違うだけで見える世界がこんなにも違うんだなあと素直に思います。インスタで見たような写真を何枚も撮りました。やっぱり幾つになってもベタは良い、だからこそみんなの王道になるんだな〜と。
一方で今まで悩みにすらならなかった気付きもあります。
Kは「大好き」「会いたい」「ずっと一緒にいたい」「かわいい」など素直に言葉で伝えてくれるのに、私は自分の不器用さが仇となり、どうしてもぶっきらぼうな言い方になってしまいます。これまで誰かに甘えるとか彼氏にゾッコンっていう経験が本当にないので、そんなことをしてる自分を中々受け入れられなくて、なんか変な感じがしちゃうんですよね。あとなぜかKを名前を呼べなかったり、たまには一人の時間があった方がいいなって思ったり、良くも悪くも女の子っぽくなれないのです。永遠の課題だと思います。
それ以外の面では今のところなんのストレスもありません。関西ならではの笑いのセンスや会話のテンポ、相手を思いやる言動など私が探し続けてきた理想像に近いKのおかげで毎日がより楽しくなった気がします。
生活の中心に恋愛があるのではなく、あくまで既に楽しい私の人生に更なる輝きをくれる存在と言うのが良いのかもしれません。彼にとっても私がそういう存在であってほしいと心から思います。
常に初心と相手を尊敬して思いやる気持ちを忘れず、今後も仲良く過ごしていけたら良いなあと思います。では、そろそろ2人分の晩御飯を作ります。
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