見出し画像

男女の友情は成立しない派に変わりました

以前、私のマイメンことNの話を記事にした。

人生とは本当に何が起こるかわからないが、なんとNは5月に別れていたのである。ちなみにこの話は私の友達でもあるNの元カノサイドから聞いた。

別れを告げたのは女の子の方から。大好きでやっと付き合えたと聞いていたからとても驚いた上に、既に次の彼氏がいるらしい。

正直、どこか安堵した自分がいた。これでその女友達ともまたフラットな気持ちで仲良くできると思ったことよりも、やっとまた気軽にNに連絡できるという気持ちの方が大きかったと思う。その後すぐにNに連絡した。

『久しぶり、別れたって聞いたよ。元気にしてる?』

多分、半年ぶりくらいのLINEだったと思う。

『おん、元気だよ。ありがとう。』

それからこれまでの漫才みたいな連絡が続いた。

『あ〜彼女欲しいわ〜誰か紹介して』

『いやいや、だったら先に誰か男の人紹介して?そこはGive & Takeでしょ』

いつもならこれで話が終わるけど今回はなぜか、俺の会社の先輩でお前とノリ合うと思う人いるけど紹介しようか?と言ってきた。

こちらとしては大変ありがたい話なので、是非と言ったらすぐに3人のLINEグループを組んで、日にち、店、集合場所までさっと決めてくれた。しかも自分は何も得しないのに同席して、いつもの調子でその場を盛り上げてくれた。それだけじゃない。実際に会ったその先輩は私にとってはド・ストライクの男の人だった。過去幾度となく参加してきたどの合コンよりも数百倍楽しかったし、とっても魅力的な人だった。さすがすぎる私のマイメン、やはり誰よりも私のことを分かっている。

その日の夜、

『めちゃくちゃ良かった、さすがすぎる、ありがとう。連絡しても良いかなあ』

と言ったら、Nは、

『GO GO GO FOR IT!だろ、悩んだら俺がいつでもGO FOR IT歌ったる』

https://music.apple.com/jp/album/go-for-it/1538262331?i=1538262332&l=en

と西野カナの歌詞で斬新に後押ししてくれたので、私は自分からその先輩に連絡した。1度だけデートしたけど、向こうが全くの脈なしという結果に終わった。改めて恋愛は難しすぎる。いつも矢印の向く方向は違う。

『2回目誘ったけどダメだった、、』とNにLINEしたらその日の夜電話をくれた。

先輩とのデートの話、Nが最近遊んでいる女の子の話、なぜ自分がいいと思う人は全く脈なしでどうでもいい人からは連絡が来るんだという答えのない話、仕事の話。久しぶりに電話で色々話した。気付けばAM2:30、ざっと2時間位だろうか。

『てかNってほんと私のことよく分かってるわ。こんな人って具体的に言ってないのに一発で当ててくんのまじすごい。だから2回目なしはちょっと凹むなあ…』

『いや、そりゃ分かるでしょ。まあ、GO GO GO FOR ITだな〜』

『もうただそのワード言いたいだけやん笑』

みたいなノリをしてたら、突然Nが

『俺らさ〜35までお互いフリーだったら結婚しようぜ』と言ってきた。

昔から何度もよくあるノリだと思ったから私もそこまで深く捉えず、

『男は35でいいかもしんないけど私が35じゃ嫌だ、30にしよ、30!』

と言ったらケラケラ笑っていた。でも、そんなしょうもないやり取りをしている内に心が軽くなって少し気持ちが晴れた。と、同時にNが自分にとってどれほど大きな存在かを改めて痛感した。もちろん友達歴が長いのは最大のアドバンテージではあるけど、ここまで私の特性を理解してくれる男の人は他にいない…なんだか気持ちがザワっとした。初めてNを男として意識したかもしれないと思った。

西野カナの「私たち」という曲に「私以上に私のことを知っているのは君だけ」という歌詞がある。

https://music.apple.com/jp/album/watashitachi/1538262377?i=1538262379&l=en

次の日、色々ありがとうという思いと共にその歌詞のスクショをNにLINEした。GO FOR ITも良いけどこの曲も良いから聞いてよ、と。そしたら、

『俺のこと狙いにきてる?』

まあいつものボケだろうと思ったし、いつもの私なら『ちょっとは謙遜してくれ』とか言ってたと思う。でも私は昨日感じたザワっとした気持ちの正体を確かめるために、ふざけともマジとも取れる表現で即レスした。

『だったらどうする?』

実際3割くらいマジだった。すぐに、「どうもしない」とか「調子乗んな」みたいな返信が来ると思っていた。それならおふざけだったことにして終わればいい。でも心のどこかで、「まあ考えてみるか」とか「なくはないか」とかそういう前向きな返事が来れば良いのにと良からぬ期待をしてしまった自分もいた。

そしたら今まで秒単位であった返信が急に止まった。どうやら本気と捉えられたみたいで、やらかしてしまった感が私を襲い、動揺が止まらなかった。3時間後、

『気持ちだけは受け止めるわ、ありがとうな』

もはやこれもふざけかもしれないけど、なんかいつもとは違う気がする。やたらガチな返事すぎてすごくすごく苦しい気持ちになった。自業自得だから、一旦

『いや、真面目か(笑)また連絡する』

とだけ返して終わった。

Nがこれ以上私の友達と付き合うのも嫌だけど、仮に自分が付き合って別れた時この最大の存在を失うのはもっと辛い。落ち込んでたから気の迷いでNがよく見えただけ?やっぱりマイメンはマイメンのままが幸せ?ああ、分からなすぎる。どうしたらいい、西野カナ大先生、、、

「恋する気持ち」という歌が今の状況に似合いすぎている。

https://music.apple.com/jp/album/koisurukimochi/1538258069?i=1538258072&l=en

男女の友情というシーソーは、私の気持ちの変化によって大きく傾いてしまった。というより元から少し傾いていたのかもしれない、傾きに気付かないようなふりをしていただけで。男女の友情なんて所詮綺麗事で淡くて脆いものだったんだね。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?