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株式アナリストの予想は当たるのか?

S&P 500の年始予想は当たるのか?

2024年11月6日、日本時間でトランプ新大統領の誕生が確実となった後、
米国の株価は大幅に上昇し、S&P 500は過去最高値を更新しました。
トランプ新大統領の大幅減税を含む経済政策が市場にポジティブに受け止められた結果です。

トランプラリーがいつまで続くかは不明ですが、参考までに前回のトランプ政権(2017年から2020年)の株価動向を振り返ると、S&P 500は4年間で67.8%も上昇しました。しかし、最近発表されたレポートは、米株式やS&P 500に連動するインデックスファンドを保有する投資家にとって不安を呼び起こすものでした。米国大手金融機関のチーフ米株ストラテジストが「今後10年間のS&P 500の年率名目トータルリターンは3%にとどまる」と予測したのです。

過去10年間の年率名目トータルリターンの平均が13%、長期平均が11%であることを考えると、3%という予測はインデックス投資家にとって由々しき事態です。しかし、予測はあくまで予測であり、当たるかどうかは分かりません。

そこで、このストラテジストの過去の予測を調べてみました。2022年11月の顧客向けメールでは、「2023年のS&P 500の年末目標を4000ポイントに設定」と書かれていました。2022年11月25日時点のS&P 500は終値で4026.12ポイントでしたが、2023年の年末には4769.83ポイントまで上昇し、18.47%の値上がりを見せました。
また、2020年3月には「11年続いた米国株式の強気相場は近く終了する」と予測し、S&P 500の年末予想を引き下げ、2020年の年央までに2450ポイントまで下落すると見通していました。しかし、2020年6月末のS&P 500は終値で3100.29ポイントであり、この予測も外れました。

いかに著名なストラテジストであっても、
その予測がピタリと当たることは稀です。
マーケットの予測はその程度のものだと考えておくのが良いでしょう。

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