エナジードリンク
序文:エナジードリンクを常飲するな
血糖値の高い状態は、脳と筋肉が最高のパフォーマンスを発揮できる状態でもある。最近のスポーツ科学の成果としてカーボローディング(コントロール)の概念は実践されている。
それでもだ。モンスターエナジー355ml缶に含まれる、それも液糖として急速に血中に吸収される150kcal───100mダッシュ×25本の消費に相当するカロリー───を一度に体にブチ込むな。まして毎日やるな。
「エナドリをキメると眠くなる」…?
エナドリ常飲者がエナドリを飲むと眠くなるのは何故か。それは度重なる血糖値の急上昇とカンストに対し、糖をグリコーゲンに変換し体に蓄えるために使われるインスリンが、ヤケクソ気味に過剰分泌するようになってしまっているため、逆に血糖値が急降下して低血糖に陥るからだ。
つまり、エナドリ常飲者の体はもはや血糖値のコントロールを喪失しかけている。おまけに、血糖値が下がっているので頭も体もハイパフォーマンスになることはない。
こうして血糖値の急上昇はその一回ごとに膵臓の命を削っていく───その命が尽きた暁には2型糖尿病患者として、一生インスリン注射と共に生きていくことを意味している。
結論:エナジードリンクを常飲するな
エナジードリンクは飲み時を選んで飲む。激しい運動の前や超集中力を要する作業前から作業中にかけて、できる限り時間をかけてゆっくり飲むこと。少し血糖値が高い状態をキープする事は、脳や筋肉を高いパフォーマンスで働かせることができる。
二日酔いによる低血糖にも効果はあるが、注意点は同様だ。
そして、身体をエナドリに慣れさせてはいけない。容量を守らないと蓄積デバフが残る事も忘れるな。
なにより、エナドリを常飲しなければいけないようなハードさが、あなたの人生にない事を祈っている。