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ガリバー旅行記/ジョナサン・スウィフト

日々、食べ、眠り、思索し、性行為を行う。僕らの目から見る ”普段” は、あまりにも頼りなく、どこにも根を張らない。当たり前だとされる現実は全くもって当たり前なんかではなく、そんな概念すらもどこから持ってきたのか疑わしい。

人々が海の外を知らなかった時代。外に思いを馳せる島国の人。産業革命、技術の飛躍的進歩により冒険に出ることが可能になった。そこには今までに見たことのない世界が広がる。視点が変わればすべての常識は意味を持たなくなる。

人間は欲深く傲慢な生き物だ。人間が作った歴史にはたくさんの美徳と悪徳が折り重なっている。我々は知恵をつけたばかりに生物界の頂点に君臨した。表面的な意味では。しかし、もしかしたら宇宙的時間概念の中での、その期間はほんの一瞬で、本当の意味での君臨ではないのかもしれない。

想像力と批判精神を実らせた最高の皮肉的冒険譚。

学ぶことは多い。その歴史にも、道徳観にも、表現力にも、技術にも。

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