とりあえず休もうか 〜休むことは、「負け」じゃないから〜
体が悲鳴を上げそうな時、すぐに休めない人が多い。がんばり屋さんが、いっぱい。
がんばれるって、そんなにすごい?
ある日、体が限界を訴えた。座って仕事してるだけで涙が滲む。ああ、これは 大変なことだ。仕事が立て込んでて、一人では終わらなくて、そこに緊急の案件が次々と飛び込んできて、で、以前はこういう時に助けを求めてた人がいたけど、その時そういう人がいない状況だった。
負けるわけにいかなかった。で、負けなかったけど、体が動かなくなった。やりすぎ。
それでも、ちょっと休んで復帰はした。
最悪の事態からは、ちょっと脱したかな、と思ったある日のこと。
絶対に今日は、家のことだけする、と決めて、で、家事はそこそこいい加減に。ちょっと部屋の整理をして、うちにやってきた近所の猫に話しかけたりして、ぼーっとした。もちろん子どもとはいろいろしゃべった。その翌日、家族と話してて笑ってた時に気づいた。顔のあちこちがこわばって、筋肉痛みたいになっていることに。
少し心身が緩んだ時、はじめて体のあちこちが固まってしまっていたことに気づいたのだ。
そう、循環が悪くなっている。
流れが淀んでいる。
このままの状態でいたら、病気になるなって思うこわばり方だった。あるいはもう、片足を突っ込んでいるとも言えるが。もし、自分の体の声を聞かずにがんばっていたら、私は間違いなく病気になるわ、と思った。
仕事量以外にも、問題は山積なんだけど、とにかくどうにかしなくては、と 切実に思った。病気になったって、誰も私の体を元に戻してはくれない。
とりあえず休んでよかった。疲れていることに気づけたから。
昨年、病気になって、長期間休んだ友人が「しんどいって言うだけでは誰も信じてくれなかった。むしろ、出勤できてるんだったらだいじょうぶって発想で、仕事は増やされた。だから、どうかしんどい時は休んで。」って言ってくれた。
今、しんどい人は、とにかく休むしか、自分を守る方法はないのだ。
休み方さえ分からなくなるほど、悪化してしまう前に、
なんとか休む方法を生み出せるうちに、休まねば。
ちょっとしんどいうちに休まなければ、ずっと動けない状況になってしまう。
そうなってから回復させるのは、本当に大変。