国立奈良教育大学附属小学校の教育課程を巡って、母体である奈良教育大学のWebページに、1月17日付で「お詫び」の文章と報告書が掲載された。
その冒頭には、学長と校長による「お詫び」の言葉が載っている。
この件に関する報道内容などをもとに、問題点や議論になっていることを整理してみたい。
まずは、次の5つの点である。
また、国立大学附属校に特有の内容としては、次の5点があるだろう。
このうち⑥と⑦は、今回の「不適切な事案」と直接の関係はない。だが、研究や教育実習、発表などが同校の教育課程に少なからず影響を与えていることは間違いないだろう。
①~⑩については、それぞれが単独の問題として存在しているわけではなく、相互に関係している。
しかし、一つ一つ問題を整理して考えていかないと、その本質を見誤ったり、過剰な反応を生んだりする危険がある。
そして、
「学校教育への政治の介入」
という問題につながる可能性も出てくるだろう。(つづく)