中二病患者の症状をわかりやすく解説
最近、左眼の奥が痛くてズキズキするので調子悪いな…と思っていたのです。
「白内障かしら」
いや、そんな歳でもないし……もしかしたら、とても禍々しい力が溢れ出してこの世の理をも凌駕し無限遠点の彼方へと、抑え切れない邪悪な力を放出してしまうのではないか……
と、恐ろしくなり病院に行く事にしました。
「どのような症状ですか?」
「左眼が疼く……」
「見えにくかったりしますか?」
「どう言う事だか、この眼は闇がよく見える」
「そ、そうですか。眼の検査をしますね」
そう言うと先生は私を暗室に連れて行き、そこの椅子に腰掛けるよう促した。
……が、暗過ぎて全く見えない。
何処が椅子なんだ……手探りで探す。
「真っ暗じゃねーか」
なんかチカチカ光を当てられ……終わったと思い外に出ると、とても眩しく感じられる。
「漆黒の闇より生まれし私を、この光程度で焼き焦がせると思うな」
「あ、141さん……次はこちらです」
「はい」
一通りの診察を終え、サラッと言い放つ先生の言葉に愕然とした。
「病気ですね」
「えっ、治りますか?」
先生は、ため息をもらして続けた。
「この年齢でかかると厄介で、なかなか治りが遅い病ですね」
私はいつから、そんな重篤な病にかかってしまったのだろうか?
外に出ずPCでアニメばっかり見てるから、眼に負担をかけてしまったのだろうか?
否っ!そんな事はなかろう。
喩え……この身朽ち果てようとも、己の信じた道を進まんとする意思、それこそが我が聖杯。
「ふっ……先生、構わん……私に課せられた運命(さだめ)と甘んじて受けよう。さぁ、その天啓を告げるが良い」
「あ、中二病ですね」
【中二病】
中学2年生で発症することが多い思春期特有の思想・行動・価値観が過剰に発現した病態である。
多くは年齢を重ねることで自然治癒するが、稀に慢性化・重篤化し、社会生活を営む上で障害となることがある。特異的な身体症状や臨床所見は見出されていない。
さて……今日は皆さんに、今すぐ使える中二病講座として日常の会話を、格好良く中二病っぽくしてみたので、是非使ってみて下さい。
では、いきます。
『さぁ……我が覚醒を刮目するがよい』
↓↓↓↓↓
『おはよう、みんな起きてる?』
朝はやっぱり長き眠りから覚めた第一声なので、元気よく言いましょう。
『行こう……共にサンクチュアリ(聖域)へ』
↓↓↓↓↓
『一緒にトイレ行こ』
『アマテラスの怒りだ』
↓↓↓↓↓
『今日は暑い』
『風が呼んでいる……』
どうしても行きたくない誘いを受けた時……そう呟き明後日の方向を見上げ、聞こえないフリをしてシレッと帰りましょう。
『俺だ。 ああ、“機関”が気が付く前に行動を開始する 。エル・プサイ・コングルゥ』
これも同じく……スマホを取り出して耳に当て会話しているように言ってみよう。
だいたいのトラブルは回避出来る。
『黒より黒く闇より暗き漆黒に、我が深紅の混淆を望みたもう。覚醒のとき来たれり。無謬の境界に落ちし理。無行の歪みとなりて現出せよ!エクスプローーーーーーーージョン!』
早漏防止の為に小さな声でゆっくり詠唱してみて、それでも我慢出来なければ最後のジョンっ!で果てて下さい。
如何でしたか?
早速、今日から使えそうなものばかりでしょ?
なんですか?こんな恥ずかしい言葉が使える筈もないとお思いですか……?
それもそうだ。しかし……
『深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ……』
言ってみたものの、どういう意味なんだろ?
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