558○ いつまでも幼子

「いつまでも幼子」

日常を組み立てていくのに

説明書などあるはずなくて

誰ひとりとして同じにならないその点在が

世界を彩っている

上手く回る滑車の光景に

素人が手を加えるのは

よくある台無しの例え

それでも頻繁に起こってしまうもどかしさ

相手に委ねた流れと

ちょっとした怠惰が

他人の人生への介入が

後悔を招く種になる

安易に崩壊する口語のダムが

私を押し流して

押し流して

進んで

押し流されて

未だ幼子のまま

岐路に立たされている

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NAKAJI